「リアル7.1chの音源ってどこにあるんだろう?」
「7.1chのホームシアターって今さらどうなの?」
「やっぱり5.1chより音がいいの?」
「5.1chからの次のステップアップをどうするべきかわからない…」
この記事では、上記の疑問を持ってる人に、7.1ch音源の現状と、今後ホームシアターを楽しむのに最適なスピーカー構成を紹介するよ。
目次
7.1chの音源ってどこにある?
6.1chや7.1chの音源はどこにあるのだろう? …
これがいきなりわからないよね?。
さらに、ネットで「7.1ch 音源」や「7.1ch やり方」と検索しても何も出てこない。
一番最初にヘッドホンとかの話がでてきちゃうw
どうやら現代のネット世界においては、7.1chといえば、ひと昔前の、7.1chサラウンドホームシアターを指すのではなく、擬似サラウンドのゲーミング7.1chヘッドホン製品を指すことが一般的なようだ🤔
ネットでは、かなりのアンダーグラウンドな内容もほぼ網羅されている世の中なのに…7.1chには誰も興味がないの?なんか悲しい。
7.1chで映画を楽しんでいる人は世界の総人口の0.001%以下だよ。
DVDやBlu-rayのディスクメディアの7.1chはどうなんだ?
Blu-rayのパッケージ裏に7.1ch音源の記載があれば、もちろんリアル7.1ch再生できる。
しかし、DVD映画ソフトはドルビーデジタル5.1chか6.1ch(EX)まで。
容量の関係でロスレスのHDサラウンドの7.1chは収録できない。
Blu-rayならドルビーTrue-HD方式の5.1ch~7.1chまで、アトモスなら基本的に7.1ch収録になっているよ。
*因みに答えは左が「ボヘミアンラプソディ」、右が「SING」どちらも優秀サラウンド録音の作品だ。
最近のトレンドなのか、PSのゲームにしても映画にしても、パッケージにチャンネル数の記載がないものが増えているから余計7.1chってオワコンなの?と誤解を招くことになってるよ。
次に、庶民の味方、VODのサラウンド事情を見てみると…
VODというのは月額料金を払ってデータ配信で楽しむ映画のスタイルだ。
NETFLIX、Amazonプライムビデオ、ディズニープラスが「4KHDR+ドルビーアトモス」に対応していて作品数も増えている
ぼくはこれ全部契約してる。
3社で月額合計3500円ぐらいかな。
大人の趣味としては安いよね…VODはBlu-rayなどのディスクメディアを購入したり、レンタル映画を見るより安く楽しめる。庶民の味方だ。
特にAmazon Fire TV Stick+VODの圧倒的な快適さを知ってしまったらディスクをレンタルして返却とか、もう無理だなぁ…
ドルビーアトモス=7.1ch?
VODにリアル7.1chのアイコンはみあたらないけど、
ドルビーアトモスは少しずつ増えてきた。
ドルビーアトモスというのは従来の5.1chや7.1chのようにチャンネル数を規定しない。
ステレオ~天井にもスピーカーを配置したドルビーアトモスのシステム7.1.4chまでAVアンプに搭載されたデコーダーによって適切に音が振り分けられる。
もちろんスピーカーが増えるほど、サラウンド感が優れるというわけだけど。システムを選ばないところは強みだと思う。
また、必ずしも天井にスピーカーを配置する必要もなくなってきている↓
ゲームの世界で7.1chサラウンドはどうなの?
ぼくはゲーム詳しくないから他のサイトを眺めてみたが、
まぁ任天堂スイッチやPS3~5などは7.1ch対応はあるみたい。
表記としてのリアル7.1chはちょっとみつけられなかったけどゲームによっては7.1chもあるんだろうね。
さきほどの「バイオハザード5」もパッケージ表記ではリニアPCM5.1ch。
でもAVアンプを繋ぐとなぜかリニアPCMで7.1ch出力されている。
ゲームのパッケージって対応音声にあんまり興味がないみたいだね…けっこう投げやりで、「ドルビー対応」とか雑な表記。
開発の人達は苦労して作ってるのになんで?
というわけで、いろいろな映像コンテンツを見てると、リアル7.1chという表記は見当たらないけど、実際には7.1chで収録されているものも意外とある。
また、アトモスの場合はスピーカーの数を問わないという、オブジェクトオーディオの仕様になっているので、特にチャンネル数の表記はないのが一般的。
高級な液晶テレビもアトモス対応となってるけど、テレビだと2.0ch+パッシブラジエターという構成が多い。
ぼくみたいにリアル5.1.2chで楽しむ人もいれば、高価なアンプで7.1.6chで楽しむ人だっている。
スピーカーの数が増えてちゃんと調整がキマれば、サラウンドの包囲感が上がってリアルで楽しいというわけ。
リアル7.1ch(6.1ch) 再生を実際にやってみよう
5.1chのフロント、センター、サラウンドはNS-BP110×5台を使用。
7.1chにするにはサラウンドバックLとサラウンドバックRの2台のスピーカーを背後に2つ設置するのが基本的な形。
だけどさ…ぼくの5.1ch小さすぎるから、サラウンドバックを2台置くのはきつい…
そこで今回はAVアンプで、サラウンドバックを1台で使う 6.1ch設定とした。
これはAVアンプで簡単に1台で使う設定にできるよ。
サラウンドバックチャンネルはサラウンドの規模によっては1台でもOKなんだ。
今回サラウンドバックに使用するのはヤマハのNS-C210。
本来はセンタースピーカー用なんだけど、
ヤマハのNS-C210の内部は3つのユニットが並ぶ。8cmのウーファーが左右に、その真ん中にツーイーターがあるタイプ。
ソース(音源)は7.1ch信号。これを6.1chモードにして映画を視聴した。
これは包囲感が上がって楽しいね。
ゲームもいいよ。コールオブデューティーのようなFPSはなるべく包囲感を高めたいもんね。
あと、7.1ch音源がない時もあるよね?
たまたま中古で手に入れたAVアンプが7.1chアンプだった場合、5.1chで楽しんでいるときに、
「せっかく7.1chぶんのアンプがあるのにもったいないな…」
と貧乏根性がでることないかい?ぼくはまさにそうだった。
でも日々使ってるのはAmazonプライムビデオだったり、ネットフリックスで5.1chまでの音源だから、AVアンプの拡張機能で6.1chなり7.1chにして視聴というのが実際にできることだと思うんだよ。
さて、5.1chと6.1chを切り替えながら比較すると、サラウンドスピーカーの存在がかなり消える。つながりが微妙にスムーズになる。
ただし切り替えた瞬間に、聞きなれた人だけ聞き分けられるといった僅かな差。
設置の難易度からすると、おすすめとは言い難い…
スペースが余裕で邪魔に感じない環境の人にはありというレベル。
元が5.1chデータだから、それをしっかり鬼調整してサラウンド感がキマッていれば拡張機能でサラウンドバックを追加した効果は薄い。
逆にちょっとイヤらしい言い回しになるけど、5.1chの調整や設置が甘いシステムのほうがサラウンド感の向上を感じることができると思う。
というわけで2011年頃の7.1chAVアンプを使っている場合は、後方スペースに余裕がなければ、無理せず今まで通り5.1chをしっかり調整して映画を見たほうがきっと幸せになれるよ。
でも…もっと上質なサラウンドを!
ということならアトモス対応アンプのアップミックス【ドルビーサラウンド】で映画を観る方法が圧倒的におススメ。
アトモス対応アンプで5.1ch音源をアップミックスで楽しむ
再生する音源のチャンネル数(5.1ch)より多いスピーカーシステム(7.1ch、5.1.2ch等)にAVアンプで振り分けて鳴らすことをアップミックスという。
今までなんとなく5.1ch→7.1ch→アトモスという進化の図式をイメージしてたと思うけど、
5.1ch音源が多く、7.1ch音源は少なめ、アトモス音源はまだまだというところで…
5.1ch→ドルビーサラウンド5.1.2chで楽しむというのが現実的だ👇
で、このドルビーサラウンドって?となるだろうから、絶対この記事を読んでほしいんだ。これから10年楽しめるサラウンドを知ってほしい👇
アトモス対応のAVアンプは天井にスピーカーを設置する必要はあるけど、従来のアップミックスとは比較にならない自然なサラウンドで映画、音楽、YouTubeが楽しめる。
これからアトモス音源がもっと安価でお手軽に普及するまでは並行して、【ドルビーサラウンド】で楽しむのがいい。過去の映画がすべて現代のサラウンドに蘇る楽しさを味わえるよ(^^)/
2050年のサラウンド予測
それじゃあ…今後アトモスは普及するの?と言われれば「わからない」
厳しい言い方をすれば今でも主流は5.1ch、アトモスは発表からの期間を考えると大いに苦戦している。
本来アトモスの方式はオブジェクトオーディオという非常に革新的な仕組みだ。
だから方式自体はアトモスのようなサラウンドはどんどん進化すると思う。
でもね!
今、ドルビーアトモスで7.1.4とか本格的なシステムでホームシアターしてる人もいる。
これにはスピーカーが12台必要。
普通出来ないよ!庶民の家では。このスピーカー大量設置のハードルが普及を妨げてるのは明らかだ。
ぼくは将来的に、2.1chで全てのサラウンド感が再現できるように進化してくれることに期待してるんだ。
スピーカー3つ。LRと低音出すサブウーファーだけの潔さ。
夢を描いた↓
なぜ、そんなふうに考えたのか?
例えばこのYouTube動画を再生してみてほしい。
最悪スマホでもいいけど、
システムは2.0ch、またはAVアンプで低音が出る2.1ch環境で。
「これアトモスとか書いてあるけどYouTubeは2chステレオだよ!実際のアトモスの音響はぜんぜん体感できないよ!」
と言われるだろう。
そのとおりなんだよ。
でもね、
妙にサラウンド感じない?
最近のTik Tokのイヤホン推奨みたいな実験映像なんかもほんとに背後の扉が開いたような恐ろしいリアル音響をLRのステレオだけで再現している…
イヤホンは片方の音をシャットアウトする構造だから錯覚させることが容易だとしても、ぼくは人間の耳は2個しかないという考えに賛成だから、LRのスピーカーだけでいつかすべて再現できる時代がくるような気がするんだよね。
その時、たくさんのスピーカーを使うのはもう時代遅れになるよ。
マニアな人達はそうじゃないと言うかもしれないが、庶民が自宅で映画を楽しもうとしたとき、
ということなんだ(^^)/
もう、ぼくらが用意するハード(音響再生機器)はそこそこの機器でOKで、ソフト(サラウンド音源)の分野がどんどん進化してくれたら、みんながいい音で映画が観れてハッピーなんだけどな(^^)/
夢はそのくらいにして、その日が来るまではリアルスピーカーの5.1chや、アトモスを研究するぞ~
映画を楽しむのに決まりはない!
でも、今より少しだけいい音で観れたら…
その方法はぼくのサイトに書いてある。
いろいろ読んで映画音響を楽しんでね(^^)/
この記事おわり!
ぼくの映画館使用AVアンプ👇この価格でアトモス対応の神機