ぼくが買ったときは、ハードオフで2100円(ペア)ぐらいだったように記憶している。
よくコスパがいいって言うじゃない?
値段のわりにいい音がでるスピーカーという意味だよね。
そういう意味で、NS-BP110が中古とはいえ、普通にいい音が出る状態で3000円以下で買えてしまうというのは、ぼくの経験上、世界中を探してもあるかないかぐらいの奇跡のコスパだとおもう。
もし世界中のスピーカーを集めて音質勝負をしたら、3000円以下の部でベスト8には残るだろう。
2008年の製品。
当時定価4万円ぐらいでYAMAHAから発売された 「MCR-330」というCDミニコンポの付属スピーカーだった。
その時点でリセールバリューはアウトなわけよ。スピーカーを買いたいユーザーは、基本的に単品スピーカーしか眼中にない。
そんなセット崩れ品の付属スピーカーなんて誰からも見向きもされないし、知られることもない。
このスピーカーがYAMAHAが楽器を作る情熱で真面目に設計されたスピーカーだったとしてもだよ…
これが、発売から10年以上経った今も誰からも知られず、価格もジャンク扱い寸前の安さになっている理由なんだ。
NS-BP110は安く買えるスピーカーだけど、音がいいのは何故?
ドルビーアトモス音響だから、NS-BP110単独の音の感じは全く伝わらない動画だけど、主にピアノ伴奏と観客の声や環境音がメインで鳴っているシーン👇ボーカルはセンターから。
よくスピーカーの製品レビューなどで使われるのが「クラスを超えた低音再生能力」というもの、ほぼ全てのスピーカーはこれをウリ文句にするが、
まぁ…そんなわけはないのよ。
しかし、このNS-BP110を鳴らすと「…、ちょっと待て!」となる。
スペックを見てみよう
再生周波数帯域が60hz~50khzとなっている。
この低音再生限界60hzがただ出るだけじゃない。ある程度量感がある鳴り方なんだよ。
60hzまで出るブックシェルフスピーカーなんて珍しくないんだけど、響きや量感はどうなのよ?というと寂しいものが多い。
👆それに対してNS-BP110はこの楽器のような長~~い箱に秘密が…
でも、なんかピアノみたいな高級感ある塗装だね
NS-BP110は低域はなかないいんだけど、高域が得意とはいえない。
ツーイーターの性能が普通。ただし上まで十分に出るのでハイレゾの音源を聞いても不満はない。
最近のスピーカーに比べるとやや解像度が劣る気はするけどね。あと見た目が平凡。ワクワクはしない。
奥行がかなりある+背面にポートがあるバスレフ箱なので、さらに15センチ以上は壁から離したい…
このタイプは箱鳴りもポイントだから地面にベタ置きはしたくないんだけど、ゴム足や、インシュレーターなどもなにも付いてない。下はツルッツルだ。
ぼくは袋ナットをインシュレーターとして3点支持で使っているよ。
前2個、後ろ1個でOK。これも世界に通用するコスパだ👇
世界のどこかでぼくと同じスピーカーを使っている人がいると思うと嬉しいよ(^^)/
というわけで、NS-BP110は小型のわりには、単独でギリギリ低音が出るというのが魅力。でもぼくはホームシアターが専門なので、サブウーファーを合わせてるけどね。
サブウーファーとのクロスオーバーが低めの60hz~80hzぐらいで好みでいけることも、NS-BP110がコンパクトなサラウンドのフロントスピーカーとしておススメの理由だ。
5.1chなどの場合、フロントスピーカー以外には厳しい。後方スペースに余裕がないとデカすぎる問題あるからね。
もちろん2chステレオでスッキリ使いたいという人もOK(^^)/
AmazonミュージックHDとかで、ハイレゾのデスクトップオーディオやりたい人だってこれでデビューしたらいいよ。
ハイレゾ音源は低音域も整って聞こえるから、気持ち良く再生できる。
そもそもスピーカー趣味の人は、音に2割、メーカーの歴史やイメージに8割のお金を投ずる。
ある程度のクラスになると、そのぐらい後者のイメージが音に影響する。
ぼくはJBLというメーカーが好きなんだけど、JBLのスピーカーの試聴とかすると「なんでこんな格好いい音が出るんだろう?」と思うわけ。
でもJBLに興味のない人が聴いたら、「このスピーカーも他のスピーカー同様にいい音が出てるなぁ…」という感じ。
つまり、このクラス以上になると機械信号的な差というのは僅か。そこにユーザーの思い入れなんかがミックスされていい音響体験ができるというイメージ。
そのために、ロマンのあるスピーカーにはお金を惜しみ無く使って人生を豊かにする趣味がオーディオの醍醐味なんだろうね。
高級オーディオは庶民のぼくには縁のない話だけど、自分の扱える安価な音響機器の範囲でも同じく感動はあるから少しは理解できる。
それはオカルトなどではないのだよ。自分の好みの音が鳴る喜び。
だから、読者がNS-BP110に興味をもたなくてもかまわないんだ。
ただ、ほんとにスピーカー選びが不安とか、最初はなるべく失敗したくないという人はNS-BP110から始めるといいよ。
アンプも最初はAmazonなんかで人気の、中華の安いデジタルアンプで大丈夫だからね。
まずは NS-BP110 を買って、単品スピーカーデビューをするという楽しみ
Bluetoothスピーカーじゃなくて、ちゃんとステレオスピーカーを買って、デスクの上とか限定された一人の空間で、本格的な音、いい音で音楽や映画を楽しみたいと願う人が読んでくれてると思う。
WEBの情報はとにかく新品を買わせようとする。
メーカーの情報も、それを紹介するのが仕事の人も多いからね。
たしかに、中古は当たりはずれはある。
しかし、昔のボロボロになるウレタンエッジとは違うゴムのエッジだから、前のユーザーの使い方にもよるけど、10年経過とかへっちゃらだからね。
10年超えぐらいで心配する必要はない。可能なら近くのハードオフなどで現物を見て触れて購入するといい。
2021年8月11日にもう1ペア買った、ハードオフで1980円だった(スピーカーBOX下部に凹みキズあり)けど、メルカリとかでは最近値上げしてる…
この記事で3000円以下と言っているけど、いつまでかはわからない。
当たり前だけど、いい状態の個体は減っていくから気になる人は探してみてね。
あとはヤフオクや、メルカリ、ジモティーなんかだね。Amazonとかではもう買えない。
これの兄弟機でNS-BP200というさらに低域に厚みがある新品で1万円以下で買えた超コスパモデルもあるんだけど、コロナの影響かよくわからないけど売り切れが続いているし、中古価格も高騰してる。
ぼくの感覚ではNS-BP110も徐々に入手し辛くなると思っている。
興味があれば、早めに探してみてほしい。
まず何も考えずに、ハードオフやメルカリ、ヤフオクなどでNS-BP110を3000円以下で買って
もし運良く程度のいいNS-BP110が買えたらこれを使い倒しながら、ステレオ、オーディオ、ホームシアターの楽しさを知って欲しい。
そしていつか、もう少しいいスピーカー欲しいな…という気持ちになったら、次は少し奮発して実勢価格2万円以上のスピーカーにしよう。
繰り返すが、NS-BP110はクラスを超えた低域再生がある。
しかもクッソ真面目なYAMAHAがクッソ真面目に作ってるから、音もなかなかやるのよ。日本の楽器屋ナメんなよ!というオーラが漂う。
だから同じくコンパクトすぎる10センチ以下のウーファーのモデルだと、中高域が多少高品位でも全体に物足りないと感じてしまう気がする。
新しいスピーカーに変えたら感動したいじゃん。
だからブックシェルフで選ぶなら最低でも12センチウーファー以上のモデルを選ぶといいと思う。
あとは…ぼくがさっき言ったみたいに思い入れのあるメーカーが出てきたらいいね。
DALIのエントリークラスの買うとかね(^^)/
DALIのウーファーの素材感とか、ツーイーターをよく見ると艶やかで綺麗だな~っていつも思う。
実物を見る機会があったら是非見てほしい。これを眺めていたいから、ぼくだったらサランネット外して使うもん(^^)/