謎の多いAVアンプの自動音場補正機能を熱く解説するよ。
内容は3つ。
🌟オーディオ趣味の人間が耳で聴いてマニュアル調整するより、マイク測定による自動音場補正のほうが優秀なのか?
🌟ホントに簡単にできるのか?マイク測定から、設定完了までの所要時間はどれくらいか?どんな感じで進むのかをYouTube動画にしてみた(世界初!)
🌟測定後の、迷いやすい意味不明の各種設定項目についてもやさしく解説。
AVアンプのマイク測定による自動音場補正は人間より優秀?
間違いなく優秀だと思う。
これはマイク測定して自動補正したあとに、手動で各項目を微調整できることも含めて優秀と言った方がいいだろう。
特に優秀だと思うのはレベル(音量)合わせ。
映画サラウンドにおいて、音量と距離はどっちが重要か?と言われたらぼくは音量だと思うのよ。
サラウンドに使うスピーカーって、それぞれ能率やウーファー径、メーカーまでもが違う場合が多いよね?
それらの音をミックスしていい音響を作らなくちゃいけない。
AVアンプはこの塩梅がホントに上手い。
以前は手動合わせでけっこうやってたけど、聴感上同じに聞こえるように合わせたつもりでも、自然なサラウンドにならないこともある。
ボリューム合わせはマイク測定のAVアンプに敵わない。
ぼくみたいに左右の聴力に少し差がある人は手動であわせたほうがいい時もあるけどね。
まずは素直にAVアンプにやってもらって、気になるところがあれば微調整というのがいいと思うよ。
もし、よくわからなけれぱ何も変更しなくて大丈夫。映画を楽しもう!
以下はぼくの好みで少し気になるところ、
自動補正のサブウーファーがわりとしっかり鳴る傾向(映画視聴前提なので当然だけどね)なのでレベルをちょい下げ。
この下げは普通の人が見たら、えっ!変わらないじゃん…というレベルの微妙な下げ。
あとは…たまーにセンターのレベルを+0.5するぐらい。
セリフが明瞭なのが好みなのか、加齢によるものかは不明だが、こういう細かな調整が利くのがAVアンプの良いところ。
それでは距離のほうはどうかというと、これもAVアンプはとても優秀。
レーザー距離計の実測とほぼ同じ数値が出たりする。
最初はスゲー!と興奮したものだけど…
ということはつまり自分で正確に測って入力すれば同じともいえる。
でも面倒だよね…測るの。天井のスピーカーとか測りにくいし。
あとひとつ注意点として、
例えば実測で150cmだったら212cmとかに設定されたりする。
サブウーファーは低音域という、緩やかで大きい波形を扱う。
だから、部屋の何処に置くかでけっこう変わる。車という設置自由度のない空間で使うサブウーファー製品に位相切り替えがついてるのはその為。
そんでないと打ち消しあってしまい低音域が弱くなる。
そういうタイミングを回避するための計算がされてるからだと思う。詳しく知らんけどwだからこれは信じてそのまま使おうよ。
実際その繋がりは良好だ。
結論として、正確で早いから、基本的にはAVアンプにお任せでいい。
古いタイプのAVアンプや、中古購入で測定マイクがない人には、もちろんマニュアルでやる方法もある👇️
しかし、初めてAVアンプを触る人がいきなりマニュアル設定は難しいかもしれない。
基準となるサラウンド感がわからないからだ。
一度、最新のAVアンプの自動補正の音のバランスを聞いてからやれるといいんだけど…
音場補正マイクはそんなに高くないから買うのをオススメするよ。
音場補正マイク測定手順をYouTube動画で解説
今回使用したAVアンプはX1600H。
DENONとmarantz(同じグループ)のAVアンプを使っている人にはもちろん、メーカーが違っても同じような機能が多いから参考にはなるはず。
細かな名称などは違う部分あるけどね。
動画では途中はカットしてるけど、8箇所測定しても所要時間は10分ぐらい。
音場補正マイク測定後の設定はどうする?
dynamicEQとdynamic volumeは家庭での使用を前提に付けられた優しい機能。
基本的にAVアンプの各機能はオンにすると映画館の音響からかけ離れていくということで本格的なユーザーからは敬遠されがち。
しかし、ぼくはわりと小型の庶民のホームシアターの研究者なので、そのような環境で推奨するAVアンプの各設定はぼくのサイト内にいろいろ解説してる。
よくわからない機能については一通り目を通してほしい。
特にラウドネスマネージメントは重要👇️