映画の華といえば豊かな低音~重低音、うちのはショボいシステムだからムリと諦めてないかな?
絶対的な音圧などはムリだけど、
AVアンプのサブウーファーモードの設定で低音の雰囲気変えることはできるんだ。
例えばDENONのAVアンプの場合、スピーカー⇒マニュアルセットアップ⇒低音⇒サブウーファーモードと進むと、
フロントスピーカー設定を「大」にしたとき、サブウーファーはフロントchの低域成分を鳴らさなくなる。そこで低音域が不足すると感じる場合にLFE⇒LFEメインに切り替えて使うと低音が強化される。
⭐「LFE」(お買い上げ時の設定)がオススメのシステム例↓
・小型スピーカーを使ってコンパクトなホームシアターをやる場合の基本設定。(フロントスピーカーが「小」で低音域をサブウーファーで補う設定の場合)
・低音まで良く出る大型スピーカー(設定は大)と、しっかり響くサブウーファーを使ってフロントchとサブウーファーch(LFE)をそれぞれ独立して鳴らしているシステム。
⭐「LFE+メイン」がオススメのシステム例↓
・フロントに低域再生能力が50㎐~60㎐のスピーカーを使ってフルレンジにしたところ、不足する低音を補いたい場合。
・単純に映画を迫力満点にしたい場合。
・2ch音楽再生の時に、フロント大設定でもサブウーファーを鳴らせたい時
DENONなら上の表記
ONKYOなら「ダブルバス」なんていうけど、ほぼ同じ意味。
ONKYOの取説だと「LFEチャンネルを持たないソースでもサブウーファーで低音を強化できます」みたいな感じで記載されてる。
わかりやすいのは音楽だ。
初めてAVアンプ使うと、この切り替えの違いというか…意味が分からないよね。
この記事が動画になりました↓
目次
サブウーファーモードの「LFE」を使うときの具体例
ぼくの小型スピーカの5.1.2chサラウンドシステムで基本のLFEモードを説明すると、
サブウーファーありで、全てのスピーカーのスピーカー構成は「小」。
各スピーカーのクロスオーバーはこんな感じ。
小型スピーカーのホームシアターでAVアンプの自動音場補正を使うとよくあるパターンの結果だよね。(トップミドルは250Hz⇒100Hzにいじってる)
サブウーファーは本来のLFEチャンネル(.1)の再生に加えて、各チャンネルのクロスオーバー値以下の成分を全て鳴らす。
これがLFEモードのいちばんオーソドックスな使い方でぼくもよくやる。
次に、立派なスピーカーを持っていて全て低音がしっかり出るから、5本のスピーカーすべて「大」に設定してフルレンジで鳴らすシステムの場合だ。
フロント フルレンジ
センター フルレンジ
サラウンド フルレンジ
サブウーファーあり。
この場合はサブウーファーも本来のLFEという低音のエフェクトに特化したチャンネルの成分だけ再生する。
これはわかりやすく高音質が狙えるね。理想的だ。
つまり、「LFE」モードの場合、低音域成分のトータルの情報量はクロスオーバー値を変えても合計100というのは変わらないというイメージをもってほしい。
それに対して、
次に説明する「LFE+メイン」というのは音声成分のトータルの情報量100が、ざっくりだけど低音がダブる分100~115ぐらいになるイメージなんだ。
「LFEローパスフィルター」って何?
ぼくはAVアンプの「バイパス」がある機種なら「バイパス」にしてる。初期値は各メーカー120hz。なぜなら5.1chソースにおけるLFEチャンネルの収録周波数が20~120hz以下だからだ。
注意してほしいのは、あくまで5.1chソースなどのサブウーファー専用chにのみ作用するということ。
だからサラウンドスピーカー(小)のクロスオーバーを120hz、LFEローパスフィルター80hzにしたからといってサラウンドの80~120hzの情報が再生されないということではないよ。
それらはサブウーファーに適切に割り振られて再生されるから安心してね。
ぼくの場合、車でサラウンドをやるときにサブウーファーの設置がどうしてもリスナーより後方になるので、シーンによってサブウーファーの存在感が出ると嫌だな…という理由で「80Hz」にしてるのよ。
昔のONKYOの取説に、
「映画によっても違いますが、120hz付近までたいして音が入っていないLFEソースが多いと感じるなら「80HZ」にして不要な所はカットしてしまったほうがクリアじゃないか?」みたいなこと書いてあったよ。(*もっと正しい表現で説明されてました)
切り替えてみて、変化を感じるのはなかなか難しい。というかLFE単独だと滅多に鳴らないからね…
1度も変更したことない。そもそも自分のアンプにはその機能がない。という場合もある。
切り替えて聞きくらべて自分の耳で選べば正解ということにしておこうw
解説が長くなってきたけど、次は分かりやすく、ぼくのシステムを例に低音域の調整の種類を説明するね。
サブウーファーモード 「LFE+メイン」を使うときの具体例
👆ぼくのシステムのフロントスピーカーNS-BP110の形みてよ。
長ーいエンクロージャーで独特の低音の響きを持つ、まさにYAMAHAの楽器だw
フロントを「大」フルレンジで鳴らす。
NS-BP110はカタログスペックで最低周波数60hzのスピーカーでフルレンジで出るとこまで自然に任せるという感じにする。
厳密にはフロントチャンネルに含まれる最低周波数成分は再生しきれないけど、 NS-BP110が本来持っている、心地よい自然な響きを優先させた格好だ。
サブウーファーを「LFE+メイン」にしてクロスオーバーを40hz~60hzに設定して重低音を重ねても迫力ある音響で悪くない。
60hzだとフリーで鳴らすフロントとかなりダブる部分があって、音の厚みは凄くなる、コンテンツによっては迫力満点で面白い。
40hzだとかなりスッキリしつつ、映画本来の重低音が再生される。
このあたりはフロントSPとサブウーファーの音の特性(響き)で評価も分かれそう。
結論としてはどっちが良いというより、低音の雰囲気をコントロールする引き出しとして、この機能を理解しておくと好みの映画音響に近づけるんじゃないかな。
というわけで、今のシステムの好みとしては「LFE」モードでフロントは「大」がぼくのお気に入り(^^)/
AVアンプのLFE設定で低音の量感をコントロールして好みの映画音響を創ろう!
ホームシアターは全員お部屋の環境とスピーカーが違うはずだから、映画の低音再生で何が正解というのはないのよ。
BOSEのスピーカーの独特の低音を最高という人もいるし、不自然と表現する人もいるのと同じ。
低音は自分の好きな響きを選ぶというのが正解だと思うのね。
ただし、理屈は知っておきたいじゃん。
「こっちの設定にすると、なんだか音がいいね…」よりも、自分で理屈を知った上で、選択して調整した実感があると映画音響趣味は楽しくなる。
再生コンテンツによって雰囲気を変えたいときにもスムーズにできて気持ちいい。
庶民のホームシアターの場合、「全て大型スピーカーで「大」に設定してフルレンジ、サブウーファーはLFEチャンネルのみ…いや!各chの低域再生が30hz以下まで伸びるからサブウーファーすらいらん!」
というわけにはいかない。
理屈ではいいかもしれないけど、装置がどんどん大掛かりになっていく。
映画ってカッコいい低音も魅力だからLFE設定はいろいろ試してみよう。
例えば音量によって痩せる低音を補う使い方もできる。控え目の音量で試聴するときに+メインにしてみると心地よいときもある。
逆に音量をしっかり上げられるなら、ちゃんと設定したLFEにはかなわないと思うよ。
再度LFEも試してほしい、迫力が増すように感じる+メインだけど、それはベースの音階の表現などを不明瞭にしてる可能性もあるんだ
あと、AudysseyやDynamicEQ設定も低音に関係してくるから、こちらも設定してみよう。