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DENON「Audyssey MultEQ Editor app」の使い方と設定方法をゆる〜く解説

「Audyssey MultEQ Editor app」の使い方についての情報がこの世の中に恐ろしく少なくて困ってしまった。

現在、アップルだと3,000円。Androidは2,400円の有料アプリ。(買い切り型なので一度購入すれば、ずーっと使える)

無料アプリだらけの世の中で、この金額を投資することで、ぼくらホームシアター愛好家がワクワクできる調整が可能になるのだろうか?

これは【ぼくの映画館】としては体当たりで検証してみなければとおもったよ!

というわけで同じく悩んでいた方はこの先を読み進めていただきたい。

You Tube動画で見たいなーという方は↓

えいが子
えいが子
このアプリ、レビュー評価が2.9なのが気になる…
くろかわ
くろかわ
このアプリは2017年リリース。意外と歴史がある。初期の頃のバグや不具合が低評価になっている。機能そのものに低評価をしてるわけではないので安心してほしい
えいが子
えいが子
アンタ…DENONからお金つかまされてんじゃないよね?ね?

レビュー評価が2.9で恐ろしかったけど、

Androidタブレットにインストールして使ってみたら意外と良かったので紹介するよ。

細かく音の調整をしたいというホームシアターファンの方には特にオススメ(^^♪

有料アプリ「Audyssey MultEQ Editor app」で何ができるの?

以下は公式ページからの引用だけど…

このアプリでできることは、
☆スピーカー検出結果の表示と編集(スピーカータイプ、距離、レベル)
☆Audyssey MultEQによるルーム補正前後の特性の比較
☆Audyssey MultEQターゲットカーブの編集(チャンネル・ペアごと)
☆Audyssey MultEQ適用周波数の設定(チャンネル・ペアごと)
☆高域周波数ロールオフ特性の設定(2種類)
☆中音域の補正のオン/オフ(明るいサウンド、スムーズなサウンドを切替)
☆補正結果の保存と、保存した結果の読み込み

詳しい解説は記事の後半でやることにして、

お部屋の音響データを大量に保存できること。

その中から好きなものをAVアンプに送信することで簡単にAVアンプのセッティングを復元できる。

5.1.2chの配置ならこれ、7.1chでこのスピーカーのときはこれ。

という具合に簡単に設定変更できるのが利点だ。

しかも、送信も1分程度で終わるので、気軽にできる。

スピーカーの選定や配置決めにも使える。例えばブックシェルフスピーカーをフロントに置いて測定。

低域が100Hzまでしか出ていないから、もっと口径の大きなスピーカーに変更しようとか。

壁の端っこに設置したところ、低域が膨らみすぎるからもう少し角から離して設置しようとか。

AVアンプ標準搭載のAudyssey機能の場合、基本的に全てのスピーカーと全ての周波数帯域がイコライザーが適用される対象となる。

つまり、全体にオン(リファレンスやフラット)かオフの仕様。

しかし、Audyssey MultEQ Editor appなら、スピーカー毎にフィルターの効果をどこまでかけるかまで指定することができるよ。

というわけで、早速アプリを使ってみよう。

「Audyssey MultEQ Editor app」のダウンロードとインストール方法

まず、念のため2023年9月時点での対応AVアンプ一覧を確認してね↓

対応を確認したら、

Androidの人はGooglePlay、アップルの人はアップルストアからAudyssey MultEQ Editor appをダウンロード。

有料だけど、買い切り型なのでDENON、marantzのAVアンプユーザーならその後、同メーカーで買い替えても使えるね(^^)

無事購入⇒ダウンロードできたら、次は測定に移ろう。

DENONの対応AVアンプとAudysseyアプリで音響測定をしよう

まず、最初に注意事項をお伝えすると…

現在お使いのAVアンプがすでに、設定がキマってるとする。

残念ながらそのデータを用いて、調整、パラメータ変更はできない。

今まで通常のAudyssey音場補正機能で測定したデータはあきらめて、

アプリを使って新規に測定することになる。

それでは始めるよ。

アプリを開く前に、AVアンプのスピーカー設定からスピーカー構成を選択する。

例えば、5.1.2chのドルビーアトモスを、トップミドルでセッティングしたいとする。

その場合はAVアンプ本体の設定で、アサインモードをトップスピーカーにして、トップミドルスピーカーを選択しておこう。

他にサブウーファーを使いたいのに、サブウーファーが【無】になっていないか?正しいスピーカー構成になっているか?確認してからアプリを開こう。

アプリを開くと最初にAVアンプと同期する作業となる。

このとき、AVアンプと、アプリを使う端末(スマホ、タブレット等)は同じインターネットに繋がっていなければいけない。無線なら同じWiFiだね。

同じネットワークに繋がっていれば、アプリ内で対応AVアンプのアイコンが表示される。

これを選択して接続すると、先ほどAVアンプに設定されたスピーカー構成が表示される。

ここから案内に従い、測定マイクをAVアンプに接続して、通常のAudyssey同様の測定を進めよう。

「Audyssey MultEQ Editor app」測定結果を見ていこう! 

☆スピーカー検出結果の表示と編集(スピーカータイプ、距離、レベル)

まず、距離と音量レベルはそのままでもいいし、左右の聴力に差がある人は、自分の耳で聴いて同じレベルに感じるように音量レベルを変更するのも手だ。(編集ボタンから変更可能)

各スピーカーの距離についてはAVアンプのAudyssey測定は基本的に正確なので、よほどこだわりのある方以外はそのままでいいね。


☆Audyssey MultEQによるルーム補正前後の特性の比較

次に、興味深いルーム補正値を見てみよう。

例えば、下の写真はフロントスピーカーなんだけど、適当に吸音材などをこんなふうにめちゃくちゃに散らかしても少し低音域に変化があったりする↓

吸音材なし
吸音材あり

このルーム補正値のグラフをいくつか見ていくと、お部屋の響き(ルームアコースティック)がけっこう影響を与えていることに気がつく。

そして、お部屋に起因するグラフの大きな凸凹は主に低音域で起きているのもわかるね。

500Hz〜下が乱れやすい。定在波と呼ばれるやつだね。

これは並行なら必ず現れるので、横方向の問題(壁に近い等)と上下方向(スピーカーを地面に置く等)との2種類あるようなので配置を決める時の参考になる。


☆Audyssey MultEQターゲットカーブの編集(チャンネル・ペアごと)
☆Audyssey MultEQ適用周波数の設定(チャンネル・ペアごと)
☆高域周波数ロールオフ特性の設定(2種類)
☆中音域の補正のオン/オフ(明るいサウンド、スムーズなサウンドを切替)
☆補正結果の保存と、保存した結果の読み込み