販売価格1980円~2万円のサブウーファーは今までいろいろ購入して遊んできたけれど、JBL STAGE A100P ほどのハイエンドサブウーファーを購入するのは人生で初のことだ…
現在Amazonで4.5万円…
1台のサブウーファーに4.5万円は通常の日本国民の感覚では頭おかしい判定がされてしまう買い物。
「デカい!邪魔!近所迷惑!電気代!捨てる時どうすんの?」
この感覚のほうが正なので、ぼくらホームシアター趣味の人間は勘違いせず、常に謙虚な姿勢で生きていかなければいけない。
玄関に到着したのは洗濯機ではない!
本体よりも3周りデカい段ボールで送られてくるので、購入予定者は玄関の靴を整理しておこうw
さて設置して、JBL STAGE A100Pの音を出してみよう!
目次
JBL STAGE A100Pはすぐにいい音でない? エージング、鳴らしこみは必要
う~ん、フロントと60㎐でクロスさせて鳴らしてみたけど、すぐには響かないというか極少量の低域が出ない感じ。
かといってボリュームを大きく回してしまうといきなり部屋を揺るがす大振幅がw
音の出方が、オンかオフかのような挙動で、繊細な量感で鳴ってくれないイメージ。
だから盛大に鳴りすぎるA100Pを制御できなくて、やはりぼくのような庶民にはオーバースペックなのか?と届いてから数日は悩んだよ。
エージングというと1か月以上半年以上とゆっくり育てるイメージになると思うので、ここでは新品開封時の短時間のサブウーファーの鳴らしこみの必要性は強く感じた。
いきなり惚れ惚れするセッティングが難しいというのもあるけれど、2~3週間鳴らしただけでも少し滑らかな鳴りっぷりになってきた。
フロントのSTAGE A130との音のつながりは当然のごとく良好。このあたりの統一感は所有する喜びを感じられて幸せだ(^^♪
JBL STAGE A100Pと低価格帯モデルとの差は?
多くの人が悩むと思うよ。
ここまでの金額出して、このクラスを購入するべきなのだろうか?と。
ぼくはハードオフで7年前に中古2980円で購入したDENONの16cmのサブウーファーを愛用してきた。
これと今回購入したJBLのA100Pを7.1chシステムに差し替えた瞬間の感想は「よくわからない」だ。
…というかすぐに良い音が出るわけではない&適正なボリュームがつかみにくい。
つまり、フロントスピーカーを良いものに変えたときのようなダイレクトな感動というのはないよ。
フロントスピーカー(JBL A130)の時もエージングがまだという部分で高域が刺さるような雰囲気は、少し鳴らし込むまで感じてしまったが…でも圧倒的な音質アップに感動したものだ。
A100Pも2週間ほど毎日鳴らし込みしてから、やっと調整を詰めたり、レビューをしようという気になった。
まず、カタログスペックで比較すると再生周波数は大したことない。
周波数特性35Hz~150kHz だ。
新品、中古問わず~2万円の低価格帯のサブウーファーでも最低周波数に限って比較すれば、もっと下まで再生できると表記のあるものはゴロゴロあるのよ。
でもね、実際に数日鳴らしこみを行い、ある程度調整したA100Pの音を聞いてしまうと、最低周波数のスペックなど全く低音の品質を表す表記ではないということを思い知ることになる。
そして、今まで見てきた映画サラウンドをA100Pで見返してみると、空気感の再現が全く違うのに驚く。
もちろん今までメインで使っていたDENON SYS-0202(16㎝サブウーファー)も悪くない。
でも比べてしまうと…映画も音楽も音場が広がるというか、スケール感がでるのはJBLのほうだ。
でもその良質な低音を適切なボリュームで鳴らす調整がかなり難しい。やりがいがあるとも言える。
せっかくいいサブウーファーを買ったのに上手く調整できないといいところを引き出せないとあせってしまったよ(^^)
ぼくはおそらく生涯ホームシアターを楽しむので、いけるとこまでA100Pを使い続けていきたい。
しかし、限られた予算でコスパ良くサラウンドを始めてみたいという人にはオススメしない。
まずは中古で1万円未満、ハードオフで5000円以下でもいい。これらを2台使ったほうがA100Pを1台使うよりサラウンドが良好になる可能性は高い。
今回DENONのサブウーファーからJBLに替えた感動より、JBLに加えてDENONも使い7.2ch(音声は同じ)で使ったときに最も感動した。
サブウーファー2台は最新のホームシアターのポイントだと思うんだ。↓
JBL STAGE A100P の4.5万円という価格は中古のAtmos対応AVアンプぐらいの価格なので、まずはサブウーファーではなくしっかりしたフロントとセンターに予算を使いたい。
このクラスのサブウーファーは一通りスピーカーを揃えて、ある程度システムが煮詰ってきたときに購入を検討するといい。
後半の楽しみに取っておくといいかもしれないよ(^^)
サブウーファーの調整って(特にボリューム)ホントに難しいから…ぼくは約30年サブウーファーのボリュームをイジってるけど、未だに時間かかるしセンスないのかもしれないなぁw
JBL STAGE A100P の25㎝ウーファーはマンションではオーバースペック?
これは完全にオーナーの嗜好によるとしか言えない
爆音目的で行くならもちろん1発アウトだ。
集合住宅でも特に木造アパート、隣の家の音が良く聞こえるマンションはサブウーファーの使用はオススメできない。
集合住宅でもわりと近隣の音が聞こえてこないような鉄筋コンクリート造のマンションなら完全に諦める必要はないと思う。
ぼくのホームシアターのシステムは7.2.0chのアトモスでサブウーファーは前後2台で鳴らしている。※ハイトバーチャライザーなので天井は0になってます
1台あたりの負荷はやや抑えて、2台の量感で軽く重低音を添えるというイメージでセッティングしている。
部屋の外に多少振動が伝わるのは抑えられないが、リスニングポイントで視聴するとふわっと適度な量感がプラスされる。
ぼくみたいな庶民の集合住宅では、A100Pの本気は出せないのは知って購入するべきだ。
でもそれは決して無駄なことでも、空しいことでもない。
制限速度100キロしか出せない日本でも、好きな人はフェラーリやGTRに乗るでしょ。40キロから80キロのちょっとした加速でも、その余裕に本物を感じるかもしれない。
ブレーキがすげぇ…とかね。
サブウーファーだってウーファーを制動する力が違う。
ぼわぁ~んとだらしなく振幅がおさまらないのと、ぴたっと止める力があるのとでは映画の迫力のキレが違う。そうすると大音量でなくても満足できたりする。
だから大音量出せないならこんな立派なサブウーファー宝の持ち腐れだよとはならない。
コスパは決して良くないが、ホームシアター趣味の人間には現実に買えそうな範囲の中では極上の部類だよ。
背面にバスレフポートが2つある。
ぼくみたいに壁との余裕がない場合、こんな適当な吸音材でも多少ボワつきが解消される。こういうのは少しでも気持ちよい音にするためにブラシーボではないのでやってみるといい。
余れば他にも部屋の隅などにポイントで置いておこう(^^♪
ホームシアターにJBLのSTAGEシリーズで映画館気分を!
このJBLのSTAGEシリーズはコンセプトとしてホームシアター構築を視野に入れて開発されている印象がある。
だからと言って、このサブウーファーを音楽用、映画用とあんまり神経質に考えなくていいんじゃないかな?ぼくは正面バッフルも下方向に向けたものも、密閉も、バスレフも全て所有して遊んだけれど、最も重要なのは調整であって方式ではないような考えを持っている。
まぁしいて言えば、ステレオ音楽はA100Pのような正面バッフルのモデルのほうが見た目的にも(所有する喜び)高音質に感じるくらいだろうか?
最後に熱く語りたい、今ぼくは中島みゆきの「誕生」をバックグランドで流しながらこの記事を書いている。
最高だ…1音1音の響きの余韻が味わい深い。A130の13センチウーファーだけでもいいのだけど…僅かに足りない。そこを添えるいい仕事をする。
ぼくはJBL STAGE A100Pを大切に使って末永く鳴らしこんでいきたい。そしていつか縁があってステップアップする時に、中古として適正な価格で次の方にお譲りしたい。
この時に購入者にとって最高のコスパになるサブウーファーなんじゃないかな?と個人的には思うんだ。
ぼくも JBL STAGE A100P の中古を必死に探したけど、見つからなかった。
理由はわからないけれども、購入した多くの方がぼくと同じく満足していると思いたい(^^♪
もしSTAGEシリーズに興味があるけど、不安があるという方はJBLがどのくらい好きか?ということで決めるのもいいと思う。
PolkやDALIやクリプシュやYAMAHAなどでも同じようなコンセプトのシリーズは存在するので、自分の好きなメーカーで決めて、セッティングを頑張るというのが醍醐味かもしれないね。
JBLが好きなら迷うことはないよ。ぼくと一緒に楽しもう(^^♪