polk Audio MXT30センタースピーカーが気になっていたのは、3つの理由がある。
まず、polk Audioの最もリーズナブルなモデルXTシリーズは2021年頃からAmazonの販売ページで13センチブックシェルフが2万円程度〜とその安さで目立っていたから。
そしてなんといってもホームシアター用に、フロント、センター、サブウーファー等シリーズ統一モデルとして製品ラインナップが充実していて、そのどれもがこの時代にありがたいほどの低価格なのよ。
そして聞こえてきた噂で、北米を中心としてメジャーなメーカーでその実力も確かだという。つまり鬼コスパモデルなのだ。
さらに2022年末にAmazonの中古で、【非常に良い】コンデションのMXT30が12,000円程で販売されていた。(ぼくが発見してから60分以内に売れてしまったけど…)
中古とはいえ、なぜこんなに安くなってしまったのか?実際にはいまいちなのか?
このあたりの3点が気になって今回購入したので、ぼくのメーカーバラバラの寄せ集め7.1chシステムと合わせてみた感想をレビューするよ。

フロントLRのツーイーター間の距離は約135cm
スクリーンサイズは約68インチでリスニングポイントからリクライニングしてやや見上げるアングルとなる。
フロントスピーカーはJBL STAGE A130だ(約2.7万円)
真ん中に置いたセンタースピーカーのMXT30は同じく13cmウーファーということで、構成としては問題なしと判断して、とりあえず耳よりやや高い位置にツーイーターの高さを揃えてセッティングしてみたのが上の写真だ。
この記事の内容をもっと詳しく動画にしているので是非見てほしい↓
polk Audio MXT30はAmazon中古で最安値が狙える

音響の話の前に、ぼくが購入したのは↑
年末年始で2度も1.2万円中古出品があり、2度目に見たときは即ポチった。
今なかなかメルカリだと、相場感より強気の値付けが目立つ。
メルカリでこのレベルはない、Amazonの新品価格と照らしてもあまり変わらない価格で新古品が販売されている。個人だとしても周りの相場を調べてるので破格商品はなかなかでてこない。

スピーカーグリルもオシャレ

グリルを外すと創業年が記されているのがシブい
というわけで、気になるスピーカーがあれば、Amazonでカートに入れるなりして、地味な作業だが日々中古も合わせてチェックすると奇跡の出会いがあるかもしれない。
MXT30は2.1万円でもコスパ良いが、1.2万円で買えたら鬼コスパ確定だ。
いよいよ、MXT30のレビューするよ(^^)
polk Audio MXT30とJBL STAGE A130のホームシアターの相性は?

別ブランドだけど並べてもそんなに違和感ないかな…いや、ちょっとあるか。
結論から言うと問題なく良好なサラウンドになった。
やはりサイズ感が同じというのが大きい。
もちろん評論家のような方が聞いたら、高域特性が違うので…繋がりがスムーズではないですね。とかおっしゃられるのかもしれないけど、ぼくにはそこまでの差はわからない。
普段からたくさんのセンタースピーカーを入れ替えて聞いているから、どれでもそれなりには聴けるという結論に達しているわけ。
サラウンドのスピーカー選定全てに言えると思うのだけど、これじゃなければダメですというのはない。
ただ、手持ちのスピーカーの中でこれが1番いいね!というのはある。
今回痛感したのは、同じ13cmウーファーで、共に低音しっかりアメリカンという組み合わせでマッチング良かったんじゃないかな。
フロント13cmに対して、8cm、12cmのセンターと組み合わせた場合より、13cmのMXT30を組み合わせると、2段階ぐらい音の厚みがアップする感じ。
しっかりサラウンドが合うまで(ぼくが勝手に満足しただけですが)の流れは以下。
まずフロントと横並び一直線に設置して
とりあえず、サランネット(スピーカーカバー)は外してみたなんとなく。
AVアンプの自動音場補正をかける。
MXT30のクロスオーバーの測定結果は、スピーカーサイズ小で50hzだったのでそのまま。
JBLのほうはスピーカーサイズ大のフルレンジに変更。
早速聴いてみると、物凄くセリフが明瞭で驚く。
でも包囲感は?というとしっくりこない。もろにセンタースピーカーから音が出ているように感じるし、低音も迫力あるけど、締りがないというか膨張しすぎる感じで、気持ちよさがない。
MXT30はリアバスレフモデルなのだけど、この処理も関係するかな?と思い、防音材を貼り付けた壁ギリギリまで付けてみた。ほぼバスレフポートが塞がれた格好だ。(最初は壁から10cmほど離していた)
もともと近距離で13cmモデルの音の広がりという点ではギリギリの感じだったところで、少しリスニングポイントから距離が取れたこと、バスレフポートを塞ぐ格好になったことで、多少聞きやすくなった。
この時点でもセリフの明瞭度は変わらず素晴らしい。
しかし、相変わらずセンターから音が出ている感が凄いので、フロントLRとセンターの音量レベルのバランスをとる作業をしよう。
例えば、自動音場補正の結果L-4 C-6 R-4というレベルだとする。
L-4 C-7 R-4とセンターのレベルを1下げてみる。
これでセンターの主張が消える(存在が消える)なら成功だ。
途端に音の合成が良くなり包囲感がでてゾクっとすることがある。
イジりすぎると、ぼくもよくわからなくなることがあるけど、そんなときは大きくセンターだけを上げてみる。
誰が聴いてもセンター強すぎ!というところまで上げてから少しづつ下げていく。
初めてセンターの主張が消えるポイントがわりとオススメ。
要するに、センターが主張しない寸前、ギリギリまでレベルを上げると言い換えることもできる。
これでセリフの明瞭度を保ったまま、包囲感も得られることがある。
この調整はサブウーファーの手法をパクったものだw
因みにJBL A130のインピーダンスは6Ω、polk MTX30は4ΩだけどAVアンプを使うなら気にしなくてOKだよ↓
もうひとつの方法として、スピーカーグリルを付けるという方もいらっしゃると思うのよ。
これはこれでややマイルドに、特に刺さるような高域が耳につくなら有効ではある。解像感はさがるけど、フワっとした空気感は演出しやすいというトレードオフの関係だ。
音量レベルを保ち、スピーカーグリルで対応というのもありだけど、これだと高域のみに対処した感があって、ぼくの好みはグリルに頼らずレベル調整でという感じ。
右スピーカーが壁に近いなら左より右をマイナスしたほうがいい場合もあるし、とにかくフロント3台のバランスのベストを探るのは気持ち良いサラウンドに必須だ。
距離より、レベルのほうがサラウンド音響はシビアに変化する
追記:購入から約半月。毎日鳴らしているけれど、購入日数日と違い、サランネットをつけようかな?という誘惑はなくなった。
高域にザラっとした感じはほぼなくなったし、JBLのフロントと自然に融合している感じがする。
ぼくは過剰にエージングというつもりはないのだけれど、購入日は大まかにセッティングして、やはり1ヶ月ほど鳴らしてから再度セッティングを詰めるという作業が気持ち良いサラウンドには必須のような気がした。
だからサラウンドを使う使わないについても、エージング後に再度検証してみるといいのではないかな?
polk Audio MXT30は庶民のホームシアターにオススメ!


polk Audio MXT30購入時には、小さな4個のゴムシートのようなものが付属するが、このクラスだと物足りない。
インシュレーターも拘るときりがないので、ぼくみたいにヒノキのブロックをシンプルに使うのもありだ。とにかく安くて、床直置きよりかなりいい。


スピーカーグリルをするとこんな感じ、シンプルで質実剛健という印象だ。
今回自宅でpolk AudioのXTシリーズの全てのユニットを聴いたわけではない。センターのみだ。
実は、某オーディオショップでXTシリーズ統一の3.1chシステムでSTAR WARSのエピソード9をドルビーアトモスで視聴させていただいたのだが、素晴らしく音に厚みがあり、欲しくなってしまったのよ。
ぼくのようにいろんなスピーカー寄せ集めで楽しむのもいいけど、最初からいきなり本格的なホームシアターをコスパ良く始めたい!というユーザーにはpolkのXTシリーズは最適なモデルだと思う。


今は音のバランスも良いので、このままA130と併せて暫く使いたい(^^)
そして、今後はJBLのセンターを導入して、メーカ統一との差なんかもレビューしていきま〜す。
最終的に合わせたいのはシリーズ統一のこれ↓
ぼくの耳で差がわかるだろうか…
ただ純粋に音楽を聞くならJBLのほうに高音域の美しさで軍配が上がるような気はするが、なかなかやるよpolkも!(JBLファンなのでちょっとブラシーボも含むw)