4KHDR対応の大型液晶テレビやモニターを単体で使っている場合、HDR機能は問題なく動作するんだけど、AVアンプのHDMIパススルーを経由するとHDRが無効になってしまう。
そんなケースで悩んでいるユーザーに確認してもらいたいのが、AVアンプのHDMIパススルー機能の設定のひとつである【4K信号フォーマット】だ。
4K信号フォーマットの設定、【標準】と【拡張】の違いは?
一例として、ぼくの愛用しているAVアンプ、DENON AVR-X1600Hの場合、
まず、お買い上げ時の設定ではHDRのパススルーができない。
セットアップ⇒ビデオ⇒4K信号フォーマットで【標準】となっている。
【標準】でサポートしてるのはSDR(従来のダイナミックレンジ)の4K60Hzの映像出力まで。つまりHDR10や10ビット以上のディープカラー、ドルビービジョンというハイダイナミックレンジ出力を求めないならこのままで問題ない。
【拡張】に変更することで、HDR10や10ビット以上のディープカラー、ドルビービジョンというハイダイナミックレンジ出力のスペックに対応する。
この時にHDMIバージョンが1.4などのHDMIケーブルで接続しても意味がないので注意。
拡張モードでつかうなら最低HDMI2.0以上のケーブルを用意しよう。
HDRで見れない時にはHDMIポート(入力端子)ごとに対応を確認しよう
4KHDR対応テレビでよくありがちなのが、HDMIポートを複数備えているけど、HDR機能に対応しているHDMI端子はひとつしかないというケース。
同じくAVアンプにも落とし穴がある、ぼくのX1600Hの場合。
背面にHDMI入力が5つ並んでいる。そしてフロントパネルにもひとつHDMI入力がある。合計6つ。
この6つのHDMI入力は、一般には全て同じ機能をもつHDMIと説明がされているんだけど、
実際には、フロントパネルのHDMI入力だけは4K信号フォーマットの拡張のみ非対応なのだ。(普通の4K60Hzまでは対応)
だから、4K信号フォーマットを拡張に変更した状態で、フロントパネルにあるHDMIは便利だからと、PS5などのHDRに対応した次世代ゲーム機を繋ぐと、「あれ?HDRできないじゃん!」となるから注意しよう。
動画でも見れるようにしたよ↓また、windowsでHDRができない人の参考にもなるかも…