サブウーファーは「重低音の迫力を追加したい!」という思いで検討されることが多いよね。
でもよーく考えてみると、低音~重低音の要望は人それぞれ。
A「現在のシステムだと低音が弱いから、少し低音を添える形で重低音とまではいかなくても、省スペースで設置できて重低音の入り口ぐらいまで表現できれば十分。近所への騒音も気にならないギリギリで楽しみたいんだ…」
B「現在のシステムでも低音は出てるんだけど、もっとパンチが欲しい!内臓にドスン!とくる重低音が欲しい。騒音を気にせず音が出せる部屋がある」
FOSTEX PM-SUBmini2でデスクトップオーディオ(2.1ch)や小型ホームシアター
こんなデスクトップ環境でも、PM-SUBmini2なら小型省スペースなので合わせやすい。
基本的には100hz以下が出にくくなるような6.5cm~10cmの小型スピーカーと組み合わせるのがオススメ。
13cmや、それ以上のスピーカーならサブウーファーを使わないで鳴らすか、もっと大きな(低いレンジまで出る)サブウーファーをあわせてワイドレンジ化を狙わないとあまり意味がないよ。
デスクトップで2.1chオーディオをやりたいとする。
PM-SUBmini2なら、メインとなるスピーカー2個と2chステレオアンプが1台あれば2.1chシステムが簡単に組める。
こういうシンプルな2chアンプでOK↓
まず音楽ソースを、PM-SUBmini2のRCA入力に接続する。
RCA出力(スルー)とステレオパワーアンプのRCA入力を接続する。
これだけで、低音の厚みがある2.1ch環境が簡単にできあがる。
ポイントはクロスオーバー値とPM-SUBmini2のボリューム調整。
まず、本格的に調整する前に0⇔180度の位相スイッチを切り替えて、自然な低音になるほうを選ぼう。(音が痩せない、量感があるほうが正)
このシンプル2.1chの場合、メインスピーカーには低域をカットするハイパスフィルターがかからないので、自然にフルレンジで下まで鳴る。
例えば100hzぐらいから減衰していくようなスピーカーで、PM-SUBmini2のローパスを100hz以上に設定すると、少しボヤけた低音になる。良く言えば量感がある、悪く言えばブーミーな音。
次に90⇒85⇒80とローパスを回していくと、低音の量感や迫力は薄れるけどキレがよくなるポイントもあるだろう、さらに回していくと繋がりは失われサブウーファーのドンドンという音の一部だけが聞こえる。
つまり重なる部分を多くとるか、やや離してもスッキリ鳴らしたいかのバランスだ。
これは自分の好みで決めよう。調整は上手くキマると楽しいからね。
さらに重要なのが音量だ、低音が主張し過ぎないように軽く添えるイメージでいこう。
成功するとサブウーファーから音が鳴っている感覚は消え、適度な弾力と重さのある低音が響くはずだ。
この感覚は小型ホームシアターも同様だ。
PM-SUBmini2をホームシアターで使う場合は、PM-SUBmini2をなるべくリスナーから1.5メートル以内に置いて使うようにしたい。
そもそも量感がないサブウーファーなので、アタックの迫力を感じるには距離も重要だ。
設置位置はフロントスピーカーの間、極論すればセンタースピーカーの真下でウーファー面をリスナーに向けて設置がいいよ。
低音は音の位置を特定しにくいと言われるけど、PM-SUBmini2の受け持つ帯域は定位にかなり影響する。
多少設置場所に音が引っ張られたとしても違和感の少ないセンターの位置がいい。
そして直接リスナーに向けられた1.5m以内の設置(基本はフロントやセンターと同じ距離に)だとかなりアタックが強めの音響になる。
ニアフィールドで楽しむホームシアターなら、映画の迫力はかなりのものだ。
そんなわけで小型ホームシアターに限ってオススメという感じなんだ。
8畳以上の部屋全体が映画館っぽい自然な広がりの重低音に包まれるというのは、PM-SUBmini2では少し役不足だ。
↓のようなサラウンドシステムに近所迷惑にならないように低音を軽く添えたい時の相性はなかなかいいよ(PM-SUBmini2の設置位置は悩むけど…)
FOSTEX PM-SUBmini2はカーオーディオでも使える
車の場合、13~18cmぐらいのドアスピーカーがついていても、ホームオーディオのようなしっかりした低音は、ドアスピーカーからは期待できない。
カタログには40hzなどと書いてあっても、実際はPM-SUBmini2と80~100hzクロスぐらいで使ったほうが、芯のある低音が鳴ることも多い。
音圧系のカーオーディオではなく、高音質なカーオーディオを目指すなら、上品に低音を少し添えるといった音作りができるよ。
PM-SUBmini2で超音圧はムリ。
ルームミラーが震えるサブウーファーがいいなら、カーオーディオ用のサブウーファーにしよう。
ただし、ボリュームを上げると車内では苦しいぐらいの音圧にはなる、外向きに鳴らすような低音は出ないけど、ドライバーが聴くには迫力十分すぎるから安心してほしい。
小型サブウーファーで良質な低音を添えるという楽しみ
テレビの内蔵スピーカーで映画を見ても、作品に引き込まれてしまえば音響関係なく楽しめる。
そして内蔵スピーカーは声も聞き取りやすいし、長時間視聴でも疲れないナローな音というのかな…これはこれで素晴らしい技術だと思っている。
しかし、テレビの内蔵スピーカーは明らかに低音が足りない。
ぼくみたいに防音環境もないのに憧れだけで無理してやると当然そうなる、地響きのような重低音は捨てて、ベースやピアノの伴奏の重い部分をしっかりさせる為の低音を、軽く添えるという選択肢もあるんだよ。
テレビより音響がリアルで、ホームシアターほど疲れない…
PM-SUBmini2ならそんな音作りもできるよ。