Dangbei Marsをレンタルしたのでレビューしてみるよ。
まず、ぼくはこのDangbei Marsに興味がなかったのよ。
価格帯としてはこの辺りと競合するモデル↓
Dangbei MarsはAmazonでも商品として登場したり、たまーに消えたりする、よくわからないモデル。
約12〜13万円の実売価格(定価は15万円)でリアル1080Pモデル。
2100ANSIルーメンと明るさは十分なのだけど、2023年夏としては割高感が否めない。
どうせこんなに高いのなら、上位機種の3200ANSIルーメンの4Kモデルが実売でセール時には16万円ほどで手が届くから…そっちのほうがコスパいいと思ってしまう。
ぼくは4Kモデルは使ってないけど、もしどうしてもDangbei Marsを買いたいのなら、フルHDモデルではなく4Kモデルを買うべきと思うよ。
その理由も含めて、通常のレビューではわからないことをお伝えする。
目次
Dangbei MarsはHDMI入力ではHDR10非対応
こちらはAVアンプ、SONYのSTR-AN1000にファイヤースティック4KMAXを挿して、HDMIアウトからDangbei MarsのHDMI入力に接続したときの、映像デバイスとしての判定だ。
AppleTV4Kを挿しても同じく1080pSDR判定と変わりはない。
つまりモニターとしては、1080pのSDRモデルというごく平均的なもの。
15万円もするのに、HDMI入力経由だとHDR10非対応というのは厳しい。
商品説明にはHDR10を謳っているが、【内蔵ストリーミングOS使用時のNetflixとYou TubeのみHDR10対応】という紛らわしい仕様なので気をつけてほしい。
つまりファイヤースティックやAppleTV4KでドルビーAtmos、HDRの高画質などを楽しみたいホームシアターガチ勢には少しがっかりなモデルなのだ。
Dangbei Mars内蔵OSはディズニー+、U-NEXTなどの動画配信サービス非対応
Dangbei Mars内蔵OSはディズニー+、U-NEXTなどの動画配信サービスは非対応のようだね。
もちろんその他もアプリストアで検索しても見当たらない。
NetflixとYou Tubeだけ見られればOKという人向け、もしくは操作性や信頼性のある、ファイヤースティックやAppleTV4Kを挿してみるから内蔵OSなんかつかわないよ!という人向けだ。
とにかく良くわからんが、操作性や、レスポンスうんぬんは普通に使えるレベルなのだが、対応アプリを増やしたい!となったときに不安があるよ。
これはDangbei Marsに限らず、この手の内蔵OS搭載(LinuxOS等)プロジェクター共通の問題でもあるのでプロジェクター選びの参考にしてほしい。
同じ内蔵OSでも、チューナーレススマートテレビや、テレビに搭載されているgoogleのAndroidTVだと対応アプリも多くて、人によっては(AVアンプで本格ホームシアターをやらない方)それなりに楽しめる。
Dangbei Marsは4.5キロと重量級、庶民の天井簡易吊り下げは厳しい
もう、これはしっかりとした明るさと引き換えなのかもしれないけど、大きくない筐体でもズシりと重い。
ぼくのように、画鋲のような天井石膏ボード用押しピンでとめられる重さではない…
以前から補強した天井、もしくはちょうど構造体に固定できるという事情の人以外は天井投影ではなく、置き型の設置を検討したほうが無難かなぁ…
とにかくしっかりとした台に置ける方、専門家の施工による天井取り付け環境がある人に向くよ。
ぼくみたいに、重量級の三脚をカスタムして載せるのもありだけど、普通の生活動線を考える人には嫌だろう。
Dangbei Marsの2100ISOルーメンの明るさと映像はホームシアターに使える?
まず、2100ISOルーメンという明るさだけど、レーザープロジェクターということもあるのか、とても明るい。
これは同価格のモデルと比較しても勝っていると思う。
ぼくは昼間軽く普通のカーテン(遮光とかではない)をして部屋の照明はつけたりwヘンテコな環境でつかっているけど、テレビと同じ感覚でつかえている。
人生の多くをホームシアターで過ごすので、朝から晩までつけっぱなしも多い。
ファンの音はほぼ聞こえない。これも過去にレビューしたプロジェクターの中でも屈指のレベルで静音。Dangbei Marsで稼動音が問題になることはないと思うよ。これはぼくの気に入ったポイント。
Dangbei Marsのオフセット(プロジェクター本体からどういう角度で映像が投影されるか?)が気になる人もいるよね?
これはDangbei Marsのレンズの高さが投影される映像(スクリーン)のいちばん下のラインと重なると覚えるといい。
そこから↑方向に16対9の画面が展開されるイメージをしてもらうとわかりやすい。
もちろん、このクラスになると、上下左右ある程度斜めからの投影になっても補正機能が優秀(優秀というのは補正をかけても、補正前に比べて、ピント、解像感の劣化が極小)
それでもホームシアターファンなら少しでも良好な映像を実現するために可能な限り、真正面からの投影に拘りたいところだ。
ぼくの環境だと2メートル離して約72インチ。
焦点距離は標準的か、最近のトレンドからしたらやや距離を必要とするモデルとも言える。
しかし、2100ISOルーメンの明るさは凄いので、正直、2メートル72インチでは明るすぎる。
そういう意味で安心して100〜120インチが楽しめるモデルと言えるよ。