2008~2016年にヒットしたドリームワークス・アニメーション「カンフー・パンダ」の3部作。カンフーを習得し伝説の“龍の戦士”となった小心者で食いしん坊のポーは、有能なマスター5たちとともに強力な武器を操り、中国を制圧してカンフーを抹殺するという野望に燃える新たなる敵と戦う。声優陣も豪華でジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリー、ジャッキー・チェンなど。
2008~16年製作/各作品90分前後/アメリカ
出典:映画.com
*2021年2月ドルビーデジタルプラス5.1ch・ドルビーサラウンド5.1.2chで視聴(Netflix)
カンフーパンダシリーズを20文字でレビュー
世界一というのは、少し語弊があるかもしれないが、
ぼくは本気でそう思っている(^^)/
アニメ作品は特有のデフォルメされたエフェクト音が楽しい方向性の音響だから、シリアスな実写映画とは表現が変わるから同じ基準で語れないという面もある。
例えば王道の音響作品👇
でもね、「カンフーパンダ」は音の楽しさのインパクトが桁違いなんだよ。
サラウンドって結局、広く一般には流行ってないじゃん…
そこには、サラウンドの魅力の至らなさがまだまだあるとおもってるの…
かかる手間とか費用の問題、スペースの問題山積みでお手軽じゃない。
でも「カンフーパンダ」なら、普段テレビ、スマホで見てるユーザーに
「これならどうかな?サラウンド試してみない?」と胸を張って言える作品。
ぼくはカンフーパンダ3部作をすべてサラウンド5.1ch音響で楽しんだ。
普段から映画配信サービスで映画を見ている。ドルビーデジタルプラスという圧縮の音声フォーマットだ。 (Blu-rayに比べて音質は落ちる)
配信環境で見ても、ドリームワークスの凄さを改めて思い知らされる衝撃の音響に仕上がっている「カンフーパンダ」
日本ではそこまでヒットしなかったようだけど、音響がすごい。
この作品は、
1が2008年、2が2011年、3が2016年の公開。しかし作品レベルを見ると、この時間経過を感じることがほぼない。
1ではモノの定位とか、音が走るというのかな、移動感の表現が特に秀逸だった。2と3はそれを受け継ぎながらも、空間の広さ(高さ方向)が加わって自然なサラウンド感がアップしているという感じ(^^)/
それがドルビーアトモスとかじゃない、5.1chで再現しているのがドリームワークスの真骨頂だろう。
映像も音響も2008年の時点で遥かな高みにあるこの作品をレビューしよう。今回は特に2に焦点を当てて紹介するよ~
👆AmazonのBlu-rayやDVDのレビューを読むの好き(^^)/
ちょっと辛口だけどそこがまたいいよ。
カンフーパンダ作品のサラウンド音響は4.5
これは2のかなり物語も終盤、このあたりは極上サラウンドのオンパレードで盛り上がる。
「正義の翼!」ってツルの必殺技あるんだけど、2~30メートル上空から放射状の音がリスナーに向けて発せられるシーンがある。
この音波が本当に綺麗な形で広がりリスナーに飛んでくるのが明確にわかるのが楽しいよ。
しかもそれはNetflixの配信のドルビーデジタルプラスで高さ方向を確実に感じるほどの再現レベルなのが凄い。(2chステレオに切り替えてもなかなか、でも自分までは届かない!前方で広がる感じ)
こういう配信系のサラウンドを聞いたことない人は、Blu-ray等のロスレス音源じゃないと物足りないのでは…と心配すると思う。
しかし、音声フォーマットを知らずに視聴していると、ドルビーアトモスか?と思ってしまうレベル。とにかく定位感と高さ方向の立体感がしっかり再現されている。
特にぼくは【ドルビーサラウンド】モードを使ってる。
だから余計に良くきこえる。
5.1ch音声をアトモスの天井スピーカーを含めた5.1.2chにアップミックスして自然に鳴らしてくれる頼もしいやつなのだ。
このシーンは北半球の存在を特に強く感じるが、そもそもカンフーパンダ2、3全編を通して、高さ方向を含めた立体音響がしっかりしている。
アトモスに叶わないのは低音の迫力ぐらいなんじゃないかな?
ドルビーデジタルでほぼアトモスのようなサラウンドを生み出すドリームワークスはやはり恐るべし技能集団だ。
これもエンディング手前感動の花火シーン
音場が広い。圧迫感のない音作りが、1からの進化を感じさせる。
これも高さと、空間の煌めきが感動的なサラウンド。大好きなシーンだ。
この火の玉がこちらに向かってくるシーンの迫力がなかなかいい。
ぐぐっと、接近する圧を感じられる。
これはサブウーファーの有無で音の印象変わるね、
安価な(6年前に新品7050円でAmazonで購入)サブウーファーでも、あるとぜんぜん違うよ、実は調整が大切だから読んでみて👇
もっとこまかい描写については次の記事でカンフーパンダの素晴らしさについて情熱解説しているので興味ある人は👇
カンフーパンダシリーズの世間の評価は3.7
ぼくの評価も3.7(^^)/
音響が映画を楽しくしてる好例だよ。
カンフーパンダよりストーリーが好みのアニメ作品ってたくさんあるとおもうんだ。
トイ・ストーリーとかね、でも世界中のすべての映像作品がこのレベルのサラウンド音響で楽しめたら、もっと評価が上がる作品っていっぱいあるんじゃないかな。
ゲームもね。ほぼ同じ時代にリリースされたPS3のメジャー作品のサラウンド「バイオハザード5」と比べてみた(下手だけどクリアーした)
これもカプコンが凄い頑張って作っている。しかしカンフーパンダの音響レベルで作れたら…とも思ってしまう。
もちろんゲームは主人公の視点変化に対応して音を出さなきゃいけないから、そもそも決まった音を出せばいいアニメ作品と比べるのは酷だけど、日本のゲームの面白さが最高だからつい欲がでちゃうんだ。
音響表現もいろいろなジャンルがあると思うけど、少しでも音響に興味ある人で「カンフーパンダ?知らないよ」という人は是非体験してみてほしい。
こんな素晴らしいサウンドを作れる人類は、これからも面白いコンテンツを量産できると確信してる(^^)/
因みに最近はさらにアニメの音響も進化している。
例えばAmazonプライムビデオで見れるものだと…
ユニバーサルの「SING」とかも音の明瞭さが凄い。歌声がメインの平和なアニメーション作品だけど、ぶっちゃけ劇中に出てくる、脇役の車の走行音でさえ、ワイルドスピードシリーズの車の音と比べても遥かにカッコイイ音がするしw
ちょっとした銃声も、エクスペンダブルズなんかより音がいい。
案外アクション映画メジャータイトルのサラウンドっていまいちに感じる作品もある。音圧が強いのと音数が多すぎて埋もれがちなんだよね。大切な何かが。
ぼくのシステムが庶民的過ぎて上手く再生できていないだけなのかもしれないけど…
最後まで読んでくれてありがとうございます。
また、映画サラウンド音響レビューで会いましょう(^^)/
⭐映画のある人生をもっと楽しく⭐
お部屋で映画やYouTubeを楽しむには【ドルビーサラウンド】がいいよ👇️
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VODはいろいろあるけど、サラウンド5.1ch配信が実用レベルなのは次の3社だけ!