引用元:Netflix「新世紀エヴァンゲリオン」
お馴染みのエヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」が、意外と5.1chサラウンドの音響調整に使えるんだ。
もう25年前なんだなぁ…1995年放送の伝説のテレビアニメ。
軽く社会現象にもなったからよく覚えてる。
当時は2h放送だった。ステレオ。
しかし、2016年に「新世紀エヴァンゲリオン」HDリマスター版がNHK BSプレミアムで放送開始された。(音声は5.1chサラウンド)
でね、
ぼくも詳しいことはわからないけど、音声は単純に2chからのアップコンバートというわけではなく、新しく5.1chを作り直したらしい。
そして2020年、
新世紀エヴァンゲリオンHDリマスター版がNetflixで配信されている。
流れとしてはこんな感じ、細かいとこ間違ってたらごめん。
このNetflix配信のドルビーデジタルプラス5.1ch音声を実際に聞いてみると、結構いい感じで作品世界に入り込める。
新世紀エヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」の1分30秒足らずの範囲だけで、ほぼサラウンドの調整ができると聞いたら驚くよね?
さっそくやってみよう(^^)/
「残酷な天使のテーゼ」で5.1chサラウンド調整をするポイント
いろいろ、サラウンド音響を調整用として試すのもいいんだけど、あんまりやりすぎると立ち位置がわかんなくなってくるのよ。
Aの映画ではとても自然に繋がるように思えるセッティングでも、Bの映画では不自然でぜんぜん気持ちよくないということもけっこうあるから、何が正解かわからなくなるんだね。
そんな人に朗報。
「残酷な天使のテーゼ」を、ポイントを抑えて気持ちよく聞けるセッティングにしてから、いろいろな映画を見てみると自然なサラウンドで聞ける。
A⭐トンカン!トントカンッ!というヘンテコな打楽器が左耳の真後ろで鳴るようにする。
B⭐バックコーラスの女性の声がちゃんと聞こえて、サビに突入するところで気分がアガるようにする。
C⭐弾むような低音域が気持ちよく感じるように、ドゥン!ドゥォン!というリズム音が全部同じに聞こえないようにする。
まず、5.1chバージョンは
ふわぁ~とした包まれ感がある。綺麗なバックコーラスみたいなのが頭の中心で唄う感じだ。
世の中の99%の人は「残酷な天使のテーゼ」をステレオでしか聞いたことがないからね。
Aのポイントから解説しよう👇
トンカン!トントカンッ!とオープニングタイトルが表示されたあたりから盛んに鳴る打楽器のような音。
この音で音の位置を合わせよう。
タイトル表示中は右後方と左後方の両方から鳴る。その後、
「蒼い風がいま…」以降は、ほぼ左側だけでなる。
左耳の真後ろあたりで鳴るのが位置関係としては正解だ。もし、左右で交互に鳴るような聞こえかたになった場合や、真後ろ、そもそも位置が特定できない感じに鳴っている時は、サラウンドスピーカーの角度や、音量バランスが合っていない可能性があるよ。
Aのポイントは左耳の真後ろで鳴ればOK🙆
次にバックコーラスと書いたけど、つまり高橋洋子さんが1人で歌ってるわけではないのだよ。
一緒に別の女性がハモっているように聞こえるのが正解。
因みに、セッティングがメチャクチャ酷いと、これがまったくわからないんだ。
高橋さん1人で歌ってるように聞こえる5.1chシステムはかなり問題がある。(ぼくのシステムが最初そんな感じだったから間違いない)
上手く調整が決まると、女性のハモりがめちゃ気持ちよく脳内に染み込んでくる感じがする。
Bのポイントは「いたいけな瞳ぃーーーーーーーい」で覚醒するような感覚を味わいながら、「羽根があるーーことーーっ」で白目剥いて昇天しながらサビに突入!以降ずーっと最後まで、綺麗なハーモニーが聞こえればOK🙆
*最後の「神話になれ!」あたりのハモリはうっすらと聞こえる程度、
「 羽根があるーーことーーっ 」 のところが一番鳥肌立つ感じになる。
全ての映画を5.1chで気持ちよく再生する重要なポイントはサブウーファー音量
最後にCのポイントは弾むような低音が出るかがポイント。
ここで最適なサブウーファーの音量を調整しよう。
もちろんクロスオーバー周波数の設定も大切だけど、最後は音量ツマミの微調整が全てだと思っているんだ!
これは超大切で、うまくキマると、その後にみる全ての映画は気持ちよく見れるから、調整に半年かかってもいいと本気で思っている。
サブウーファー設定の具体的な方法は👇の記事を読んでもらうとして、
🔰始めたばかりの人が、よく陥りがちな間違いを書いておく。
ドゥォン! ドゥォン! ドゥォン! ドォン! と小気味の良いビートを刻む「残酷な天使のテーゼ」
ここで低音の迫力や、アタック感を強くしようとして、ボリュームを上げすぎてしまうパターンが多すぎる。
ボリュームを上げすぎると…
全部ドン!ドン!ドン!になる。同じドン!が連続するだけのダサい低音。
ドン・キホーテで3,900円ぐらいで販売してそうな、メガBASSMAX!(笑)みたいな2.1chスピーカーセット。
そのデモの音が売り場に鳴り響いているのを思い出してもらうとわかりやすい。
ヒップホップの低音が全て同じ音でビリビリなる迫力?の低音ね。
「残酷な天使のテーゼ」のノリの良い低音のアタックは、同じ音が連続していない。ひとつひとつのアタックの音が違うように、音程の違いが聞き分けられる音量に調整してみよう。
迫力が欲しいからボリューム上げてるのに、下げろ!ってなに?と思うかもしれないが騙されたと思っていろいろトライしてほしい。
ぼくの経験上、サブウーファーのツマミはほぼセンター近辺で、ベストのセッティングになることが多い。
具体的には0~10までボリュームがあったとして、4~5の間でキマることが多い。
しかも、4と5の間は1メモリで雑に動かすのではなく、4.0~4.9の間でミリミリ動かしていく感覚、
こんな微調整で起こる奇跡のポイントをさがすのだよ(^^)/
沢山のシステムを調整したが、じつはこれ、スピーカー構成や、アンプが変わってもあんまり変わらないのだ。7や8でキマったスピーカーとアンプの組み合わせってなかった。
Cのポイントはサブウーファーのボリュームを一般の人がイメージするより絞り気味で調整をスタートしてみよう🙆
露骨にサブウーファーから音がするように感じる音量は論外だよ。
以上、「残酷な天使のテーゼ」で5.1chサラウンド設定をしてから、いろいろな映画サラウンドを楽しんで欲しい(^^)/
最後に特別付録としてYouTube動画を…と言いたいとこだが、お約束のスマホ録音で音質音量ともに失敗。まぁ…雰囲気だけでも感じておくれ。
さらに高音質でエヴァンゲリオン5.1chサラウンドを楽しむならこのBlu-rayのBOXが凄い👇