Windows11のパソコンとAVアンプをHDMI接続して5.1chサラウンド音声を出力させる設定方法を紹介するね。
ぼくが使った5.1ch音源はファイナルファンタジー14のベンチマーク。
なんとリニアPCMの5.1chで再生できるとのことだったので試してみた。
この記事を読んでも上手くいかない場合もあると思う。
それでも、今回の成功例は同じ悩みをもつサラウンド仲間の参考になるかもしれない。
まずは正しく5.1ch再生できた状況から紹介するよ。
Windows11とAVアンプで5.1ch再生する設定を動画で見たい人は↓
Windows11とAVアンプで5.1ch再生する設定【成功例】
使用機器からいくと、
⭐OSはWindows11pro
⭐PCはbeelinkU59というミニPC。低スペックだが2021年発売とわりと新しいモデル↓
⭐AVアンプはDENON AVR-X1600H。エントリークラスのドルビーアトモス対応7chアンプ
詳しいスペック等はそれぞれリンクやAmazonでみてほしい!
さっそく接続だ!
パソコンのHDMIとAVアンプのHDMI入力を接続。
AVアンプのHDMI出力からモニターへHDMI接続。
PCとAVアンプの電源オン!
Windows11が起動したら
【設定】⇒【サウンド】⇒【サウンドの詳細設定】を開く
AVアンプが既定のデバイスになっていることを確認してAVアンプをクリックすると…
【構成】というボタンがクリックできるようになる。
【構成】をクリックしてプルダウンから【5.1ch】を選択。
使用するスピーカーを確認して【次へ】
フルレンジスピーカーのチェックボックスを外して【次へ】※サラウンド詳しい人は自由にやってね。普通のユーザーは小型スピーカーなのでチェック外す。
最後に構成の完了画面になるので、【完了】をクリックする。
接続と設定はこれだけ。
【構成】で7.1chを選べば7.1chが、5.1chを選べば5.1chに自動的に変化するので自分でプルダウンから選択する必要はないね。
ビット深度とサンプリングレートもリニアPCMの5.1chサラウンドにすると自動的に24bit/48khzに設定された。
これはこのままでいいだろう。これは映像コンテンツの最も一般的なスペックだからね。
さっそくFF14のベンチマークを立ち上げよう。
スタートさせると、リニアPCMで5.1chサラウンドが再生される
さらに本編もプレイしてみたよ。
もしかしたら7.1chも対応してるのかと思ったけど、5.1chまでだった。
7.1chのシステムで構成から7.1chを選択すれば7.1chになる。そしてAVアンプのインプットもマルチイン7.1chで認識されるけど、じっさいは5.1chしか音声は入っていない。
AVアンプで【direct】モードにしてサラウンドバックに耳を近づけるとわかるけど無音。
ドルビーサラウンドのようなAVアンプのアップミックスのモードで全てのスピーカーから音が出る。
↑の画面の状態がアップミックスの7.1chだけど、5.1chで遊ぶより包囲感が強くファイナルファンタジーの世界観にどっぷりハマることができるよ。
ファイナルファンタジー14のサラウンドはド派手な移動感や高さ表現のようなものよりも、ふんわりとプレイヤーを包み込むヴェールのようなサラウンドなので自然な雰囲気重視。
ラサウンドのスピーカーは多いほど、没入感は高まるね。
Windows11とAVアンプでうまく5.1ch再生できない!
でね、ここからがメインの解説となるんだけど、
Windows11しか使っていないので詳しくはわからないけど、5.1ch再生だけに限ればパソコン側でドルビーアクセス等の拡張アプリをインストールする必要はない。
パソコン購入時の設定のまま、↑で紹介した【サウンドの構成を5.1chにするだけ】で5.1ch出力されることがわかった。
では問題は何かというと、10年以上議論されてきたHDMIの認識問題。
最新のWindows11パソコンと2019年製のAVアンプ(DENON AVR-X1600H)をHDMI接続すれば共に購入時の状態のまま、↑で紹介した方法で問題なく5.1chでファイナルファンタジー14が遊べた。
しかし、同じ設定のままONKYO-TX-NA609(2011年製)に接続した場合はHDMIが上手く認識せず、5.1ch出力させるまでに2時間かかってしまった。
結局、AVアンプのHDMI設定を変更することでなんとか5.1ch出力することができるようになった。
機種やメーカーにより様々だけど、ある程度細かく設定できるAVアンプなら諦めずにトライしてみてほしい。
下の2つの画像をみてほしい↓
まず、5.1ch出力ができなかった設定
これが変更後の5.1ch出力できた設定↓
メーカーにより表現や仕様は違うとおもうけど、HDMIのコントロール(メーカー内製の機能やARCの挙動)がポイントになるようなので総当たりで試してみてほしい。
この時にAVアンプから接続(HDMI出力)していたのは中華の2万円プロジェクターでこちらにもステレオスピーカーがついている。普段音はミュートにしているけど音声データはHDMIでやりとりされているからEDID機能が混乱する。
↑引用元:IT用語辞典 e-wards
TX-NA609のようにテレビオーディオ出力をオフにできると認識が上手くいく可能性はあるかもしれない。
最後に付け加えると、ぼくみたいなパソコン初心者がたまにゲームをサラウンドで遊ぶくらいなら今回のやり方でと思う。
しかし、マルチモニターとか、グラボから出力が○○とか難しいことはわかりません。
パソコン上級者の接続の場合、ひたすらゲームだけというわけでもないだろうから、やはり使い勝手という部分でHDMIのEDIDの不具合や不安定さが克服できず、光デジタル出力(映像と音声の分離)でという従来からのやり方になる場合もあるだろうね。