ホームシアターの消費電力は、プロジェクターやAVアンプの製品仕様をWebで調べればいいと思われがちだが、実際に調べてみると、…?!となる場合が多い。
カタログや、製品仕様の消費電力値に疑問を持つのはみんな同じ、そこで気になる実測値を調べたよ。
起動時に207w、そこから下がって182wで安定。それ以下にはならなかった。
システム全体の音量をかなり上げて215wを記録したのが最高だったけど、この音量は近所迷惑なのですぐ止めた。
このシステムはAVアンプ+中華プロジェクター+サブウーファー+ファイヤースティックの4つの機器の合計消費電力となっている。
🔽この記事はYouTube動画でも見れるよ(聞き流しに最適30分)
というわけで、いちばん謎(ギャップ)の多いAVアンプの消費電力からみていこう。
因みに、
⭐AVアンプ
⭐パワードサブウーファー
⭐プロジェクター
⭐テレビ
⭐再生デバイス(Amazonファイヤースティック、Blu-rayプレイヤー、PS3)
をそれぞれ数機種計測したので参考にしてね。
今回使用した計測機器(ワットチェッカー)はこれ↓
目次
AVアンプの消費電力はどれくらい?
なんといってもホームシアターの要となるAVアンプがいちばん電力を必要とするように思える。
まずぼくのメインアンプ、DENON AVR X1600H↓
ボリュームを72まで上げても80Wいかないというのはかなりイメージと食い違う。
スピーカーをフロント、センター、サラウンド、トップミドルと計7個パッシブで鳴らして、アクティブサブウーファーにプリアウト信号を送るシステム↓
このシステムでも部屋に響く映画音響はなかなかのもので、スター・ウォーズでファルコン号がハイパードライブで宇宙空間を突き抜け、ヨーダがフォースの力で巨石を投げつけても80wとは不思議な気分だ。
それに対して、キッチンにある、もう10年以上使ってるT-falのポンコツ湯沸かしポットが1250w…ポコポコいってるだけで迫力はないけど…お湯は沸く。
電気を音に変換するエネルギーより、お湯沸かしたり、レンジでチンするほうが10倍~20倍のエネルギーを要するみたいだね。
そして最安値、ミニマムの5.1chホームシアターといえば、HTX-22HDXだ!↓
HTX-22HDXはAVアンプとしては5.1chでサブウーファーは本体に内蔵されているお手軽なオールインワンタイプ。
HTX-22HDXの消費電力は34w~50w
個々のチャンネルのワット数は小ぶりなんだけど、サブウーファーも鳴らしてるからトータルの消費電力は単品AVアンプと大きく変わらないように見える。
しかし、ホームシアターの音響はHTX-22HDX1台で完結してるから、小型モニターと合わせればコンセントのない車内や、野外でもサラウンドの映画音響が楽しめる
パワードサブウーファーの消費電力(W)
瞬間最高 9w 平均 3w
うーむ、パワードサブウーファーの3Wは驚きの数値だ。
ワットチェッカー壊れたのか?と心配になるほど。
起動時に一瞬9Wと表示が出たが、その後5.1ch映画を見たけど常に3Wに張り付いたまま。
そのくせしっかりゴゴゴーと仕事して映画音響に深みを与えてくれる。
床や部屋が少し震えるぐらいに上げても4Wより上にいかなかった。
もちろんモデルによって消費電力も変わるのだろうけど、家庭で常識の範囲で低音補強する程度なら…
フルHD、8000ルーメンのプロジェクターの消費電力はどのくらい?
瞬間最高 130w 平均127w
起動直後に最高の130wから安定すると127w
ぼくのプロジェクターはYAVER V6
2万円で買える中華プロジェクターだ。リアル解像度は1080p。
明るさが関係するだろうと思って輝度を0にしてみたけど127w。輝度を100にしても127wという結果に。
格安の中華プロジェクターはルーメン競争が激しいから、環境とかエコ性能はあんまり考えてない印象。
また、ファンの音が気になるとのレビューもよくあるけど、このモデルの場合ファンの静音モードというのは特にない。
ぼくは慣れるとファンの音って全く気にならないので快適に使えてる。そういえば、このV6、ファンの音は常に一定のような気がする。それが消費電力が一定なのと関係あるのかな?わからん。
高価なメーカー製のほうがエコモードとかちゃんとあるようだね。
消費電力は省エネモードなどを備えていない機種の場合、設定でどうこうなるもんじゃない。
どうしても電力を喰わないプロジェクターが良ければ、リアル解像度720p等の画素数の低いモデルを選ぶか、モバイルプロジェクターから選ぶしかない。
テレビの消費電力はどれくらい?
ソニーのブラビア KDL-42W802A 2013年製
いつか55インチ以上の4Kを買うのが夢だ!
夢は温めておくのが庶民の作法。
とにかくこれを測る、たぶん42インチかな…
う~ん。
意外と低い値かな?
中華プロジェクターに比べたら省エネなんだね…
ぼくは一生買えない高級テレビで有機ELテレビというのがあるけど、50インチ以上だと450wぐらいみたいだよ。
因みに寝室やアウトドアで使っている23インチのLGのモニターは明るさを抑えると7wが実現する。
通常モードで15wぐらいかな。
液晶テレビは画面サイズが大きくなって、フルHDから4k、さらに有機ELとなっていくと消費電力が爆上がりするジャンルだ。
フルHDの42インチは省エネ性能と画像サイズのバランスは良好。(たまたま)
Amazonファイヤースティックの消費電力(W)
これはぼくのホームシアター環境構築には欠かせないファイヤースティック!
マイクロUSBでの供給だけあって、さすがに消費電力は少ない。
ホームシアター全体で考えたら誤差の範囲だよ(^^)/
アトモスホームシアターの消費電力は製品仕様よりかなり控え目
ホームシアターの消費電力(実測値)は製品仕様よりかなり控え目という結果にひと安心。
ただし、気になったこともある。PS3はワットチェッカーで計測すると約70Wほどなんだけど、120Wのインバーターでは遊べなかった。
正確にはインバーターの警告音が鳴りやまない。
起動時や瞬間で、ワットチェッカーの表示には出ないほんの短いところで、120Wインバーターの安全マージンを越えることがあるのかもしれない。
つまり、家庭やポータブル電源の電気使用量などはこの記事の情報を参考にしてもいいけど、その機器を起動できるか?安定して使えるか?は製品仕様を目安にすると間違いない。(ポータブル電源やインバーターについては正弦波か否かにもよる)
もし、この家電の消費電力教えてくれ!という要望があれば、お問い合わせページから質問してね(^^)/
持っている家電なら実測してメール返信するよ~