中華プロジェクターの各種調整機能は、ピントが4隅までしっかり合わないので予想以上に使えない。
えっ!できるって説明に書いてあるよ…という人は👇️の記事を読んで激安プロジェクターの闇を理解してから、この記事の続きを読んで欲しい。
うん!だから【真っ直ぐ投影することしか考えてないよ!】という状態に気持ちを切り替えられた人はこの先の超具体的な設置例を読んでくれ。
スクリーンの設置場所と投影サイズ(インチ)を決める
ぼくの6畳の和室を例に解説を進める。
いきなり重要なポイントから、
そして、設置距離には大きく2つの考え方があると思う。
🌟プロジェクターを設置できそうな場所がここしかない…ここから投影できるスクリーンサイズで利用しよう。
🌟スクリーンの設置場所とサイズを最優先する、そのためなら隣の部屋の天井に無理やり設置もいとわない。
つまりプロジェクター優先か、スクリーン優先かという問題。
どちらの場合でもこの記事は参考になるはずだ!
因みにぼくの場合は前者のほうで、やっぱり軽量とはいえ重さ2キロのものを天井から吊る設置には強度も欲しかった。
ちょうど和室の鴨居の部分が重量を受けれそうなので、ここで工夫して設置してみることにした。
まず設置場所を決めたらスクリーンまでの距離を測定。
するとスクリーンサイズは自然と決まってしまう。これは低価格プロジェクターが搭載するレンズの仕様による物理的なものだから受け入れよう。
因みにまだこれからプロジェクターを買うという人は、商品の焦点距離と、ズーム機能の有無を考慮して決めるのがいいよ。
YAVER V6からスクリーンまでの距離は220cm。投影された画面サイズを測ると約68インチ弱ぐらいだった。
機種によって若干の違いがあるのであくまで参考にしてほしい。
もう少し画面サイズを欲張りたい気持ちもあったが、ぼくの場合かなり近距離(1.7m以内)で見るのでこれ以上画角がきつくなると疲れてしまいそうなのでこれでいくことにする。
水平投影のモデルは高いところに設置しなくてはいけない問題
これが中華プロジェクター設置の最大の特徴でもあるので、一緒によーく考えよう。
まず、中華プロジェクターが届いて、とりあえずテーブルの上にポンと置いてリビングの白い壁に投影してみたとする。
そうなんだ、従来のビジネスプロジェクターや、多くのホームプロジェクターは、本体を水平に置くと設置位置に対して高い位置に画面が映るように造られている。
これはあらかじめ、そのようにオフセット角度(打ち込み角)がつけられているから。
↑の図は中華プロジェクターの取説なんだけど、誰もがイメージするのは3番の投影イメージだと思うのよ。
実際にこの3番のイメージで投影されれば、先ほどのテーブルの上にポンと乗せた状態でもちょうどよい高さになりそうだよね。
だいたいプロジェクターのレンズの高さと、スクリーンの下端の高さが同じぐらいかな。
ところが、いざ中華プロジェクターを投影してみると上下に均等に広がる完全水平投影だ。
それをやると、
台形補正を使う⇒ピント甘い、画質違和感⇒まぁ、こんなもんか⇒使ってみたけどやっぱり中華は値段なりだな…という評価になってしまう。
何度も言うけど真っ正面から高さも合わせて水平に投影が絶望的な環境なら、中華プロジェクターを買うのはやめよう。(補正は最大でも12度以内、可能なら10度以下0が望ましい)
エプソンなどの8~10万円クラスのホームプロジェクターなら、多少ナナメから調整しても綺麗に見れるからそちらをオススメする。
つまり、上の図をよーく観察してもらうとわかるとおもうけど、おそらくあなたがイメージしたより、高い位置にプロジェクターを持ち上げて設置しなければいけないことに気がつくはず。
そこで単純に三脚のようなもので高さを設けるのも邪魔すぎる。
となると、次は…
そう!天井設置はどうなんだ?
中華プロジェクターの天吊り設置は上下反転させない?
まず、従来の一般的なタイプのプロジェクターの天井設置は、下の図1のようなしくみになっている。
上下逆さまにして取り付けてから、プロジェクターの機能で天吊り投影のモードを選べば、オフセットの角度に助けられてちょうどいい感じになるしくみだ。
これはなんとなくわかるよね。良さそうでょ?
それではこのしくみを理解した上で、中華プロジェクターの場合を考えてみよう。
そうなんだ、つまり中華プロジェクターにおける天吊りというのは投影位置の自由度を高めてくれるものではないということだ。
中華プロジェクター本体を裏返すとゴム足が付いている。これを外すと、中がネジになっていて、天吊り金具との固定には便利という程度でしかない。
ただし、よーくぼくの下手くそな図を見るとわかるけど、天井から20cmぐらいの所に吊ったら映像が天井に干渉してしまう。
単純計算で、水平投影でタテが100cmの投影サイズにしたけれぱ最低でも天井から50cm以上下がった場所に設置しないといけない。
つまり中華プロジェクターは、天井付近では高すぎて、テーブルだと低すぎる。
ちょうどいい高さまで、脚立や、台を積むと邪魔すぎるという極悪仕様になっている。
ダサいのは認めよう、ダイソーで1000円ぐらいの材料で20分ぐらいの突貫工事でつるしたものだからね。
恐らく耐荷重5キロといったところだろう。
ぼくのYAVER V6は重さ2.2キロぐらいだからギリギリOKなんじゃないかと思ってる。
実際落ちたことはないし、緩んでくる気配もない。
でもね、小さなお子さんがいる人はやめよう。
ぼくみたいに、おっさんひとり、落下して頭に直撃して血まみれになっても、どーということはないという考え方なら激しくオススメの設置方法だ。コスパも最高。
ブランコ設置は本体を逆さまにしなくていい。正面から普通に投影するモードで使える。
コードの処理はお好みでやってくれ、こだわらなければこのレベル。
四角いワイヤーを2個ジョイントさせて、鴨居の壁部分2点と、天井から2点の計4点で吊っている。
ポイントとなるのは、ピンを3本押し込むタイプの固定フック。100均でも入手可能。
詳しくは天井スピーカー設置のときに似たような解説してるので参考に👇️
強度がやや心配だったのでL字金具でピンフックを片側2個使った。
先ほど軽く説明したけど、本体底面に4つあるネジ穴を利用して天井吊り金具で逆さまに固定ももちろんOKだよ。高ささえ合えばね。けっこう長めの金具が必要になるけど…
場合によっては、投影角度をやや下向きにふってスクリーン位置を微調整するくらいなら十分に高画質で見れるよ。
中華プロジェクターの設置方法まとめ
ぼくの部屋のプロジェクターの高さは180cmぐらいの所に設置されてる。
下を歩いても頭がぶつからないから快適、しかし実際にとりつけてみると完全に予定通りではなく、2~3cm理想より高くなってしまった。
真っ正面は基本だから強調してきたけど、このぐらいの誤差は適当にやや傾けたりしてスクリーンを上下に動かして大丈夫。
ここまでしっかりやっとけば微調整はきく。だから安心して作業を進めたらいい。
例えばぼくの場合やや下向き投影になってるから厳密に測れば上の辺のほうが短い台形の画面なのだけど、そもそもスクリーンをやや見上げる姿勢なので、目の錯覚もあるのかほぼ四角い画面に見えて違和感はない。
だからその微妙な差を調整するためにタテの台形補正を1や2かけたりしていない。
そのままで気にならなければ補正なしで4隅ピントもバッチリだ。
あと頭上設置は意外とファンの音が気になる場合もある。
本体底面にも開口部があるプロジェクター だとさらに気になる。
サイドの排気口を塞がなければ大丈夫かなという判断で下部は吸音材を敷いている。(故障は自己責任で)
こんな感じでもやればわずかだけどファンの音は小さくなる。
劇的な改善は難しいけど、小さなことをバカにしないでやると、最終的に映画や音楽をより楽しめる環境になるね。
あー、予想と違う!ダメダメ!返品しよう!では中華プロジェクターもかわいそうだ。こんな感じでも常設の天吊り設置を完了させてしまえば、毎回めんどくさい設置をするのとは世界が違う。
以後、プロジェクター本体に触れることは基本的になくなる。
大げさに言えば魔法のスクリーン!
この快適さは体験しないとわからないレベルだからぜひ頑張ってほしいな。
因みにこのように常設となると、ぼくみたいに常にプロジェクターを使うことになるよね。昼間も。
そうすると、明るさはしっかりある中華プロジェクターを選ぶと後悔しない。YAVER V6は昼間もけっこういける。