プロジェクター

庶民のプロジェクターの天吊りを超詳しく解説【予算2000円、総重量3キロ、賃貸OK】

プロジェクター天吊り

タイトルを読んでもらえばわかると思うけど、最近増えてきた、本体重量2キロ前後の軽量プロジェクターを、天井にピン(画鋲のようなモノ)で固定する簡単な方法を紹介するね。

嫌になったら簡単に取り外して元に戻せる。

工事不要といってもいい作業内容。

今まで天井設置を諦めていた人必見の内容となっている。

ぼくは天井にプロジェクターを吊るすのが夢だった。

なんとなく未来感があってかっこいいからだ。

しかし、現実にはぼくのホームシアターは3.5畳ほどのスペースの和室で、プロジェクターは2万円の中華製(wimius s26)

因みに今まではこんなかんじのブランコスタイルでプロジェクターを設置していた↓

yaverv6 天井吊り
くろかわ
くろかわ
これはこれでよかったのだけど、見た目が…
えいが子
えいが子
ダサすぎるやろ…これはみんな真似したくないと思うよ

というわけで今回は正真正銘の王道の天吊りにチャレンジしたので、これからプロジェクターの天井設置をやりたい人は読んでほしい。

ぼくは全工程で失敗しながら、作業時間は約4時間半かかってしまったけど、この記事を見れば、ぼくが失敗したところをショートカットできるので皆さんはそんなに時間かからないはずだ。

因みにこの記事はYou Tube動画でも見れる、記事を読んで実際に取り付けするなら動画はぜひ参考にしてほしい、細かいところは動画のほうがよくわかる↓

まず、プロジェクターの天吊り金具を用意しよう

Amazonなどで

【プロジェクター 天吊り金具】と検索してみると結構でてくる。

まず第一印象は

「安いものもけっこうあるなぁ…」という感じ

まず、天吊り金具を大分けすると2種類ある。

重量1キロ以下の最軽量クラスのモバイルプロジェクターのようなタイプは本体中央にひとつネジがついている(カメラの三脚と接続できるようなヤツ)

これは天吊り金具のほうも1点で固定するタイプを選ぼう。

もうひとつのタイプは、

今回のぼくのwimius s26のような4点ネジがあるタイプ。

この場合は(こちらが中華2万円プロジェクターの主流)クモや、蟹のような足が4本あるタイプの天吊り金具を選ぼう。

今回ぼくが使ったのはこれだ↓

なるべく金具の重量が軽いものを探したのだけど、どれも1.5キロぐらいある。

あと吊り下げ長が最大62センチと十分な長さがあるところもポイント。長さはネジで無段階に調整可能なのも良い。決められた3段階とか嫌だよね。

色は白にした。部屋のインテリアにあわせて選ぼう。

天井が白壁なら白のほうが目立たないとは思うけど、お好みで。

でね、このような安い天吊り金具でも、EPSONとかの6〜9キロぐらいある重量級プロジェクターが天吊りできるように耐荷重が15キロくらいあるのよ。

そして天井に穴を空けてしっかりとボルト止めするような金具もついてくる。

このような設置の場合は天井の石膏ボードの中央ではなく、芯のある場所に施工して強度を確保するなどの手間が必要になる。

しかし、今回ぼくが紹介するやり方はもっと簡易的な方法だ。

↓のような画鋲のようなピンを使う。


これを使って、天吊り金具の天井部分を4点止めして固定するというもの。

ぼくが実際に使ったのはseriaという100円ショップで売られているもの。

100円で耐荷重2キロのピンが2個入っている。

このピンを4個使って固定したけど今のところ緩んできたり、危ない感じはない。

因みにぼくのwimius s26は1.6キロ↓

今回購入した天吊り金具が1.4キロ

つまり合計3キロなので今回の簡易的なピン固定に踏み切れた感じだ。

設置から半月ほど経過して、いろいろチェックしてみたけど、かなりしっかり固定されていて、天井のボードが曲がるような感じもなく、プロジェクターがもう少し重いモデルでもいけるような気もした。

このあたりの判断は自己責任でよーく考えて試して欲しい。

天吊り金具にプロジェクターを固定してみる

さてこれから設置に移ろうと思うのだが、中華格安プロジェクターの投影にあたり、いちばん重要なことをお伝えする!

下の記事を読めばなぜ天井付近ではなく、こんなにも天井からぶら下がった位置に固定しなければいけないのかよくわかるはずだ。

簡単にいえばピントがあわないからなのだ↓


格安プロジェクターを理解したところで設置に移ろう。

まず天井につける金具を固定するのだが、これが全てと言っても過言ではないくらいに重要だ。

この上の金具の4点ドメに全神経を集中させよう。
延長ポールは金具の設置後に取り付ける。とにかく余計な重さがあるとピン止め作業が上手くできないよ(泣)

この命の金具が正面からずれたり、スクリーンからの距離が適当では画面サイズも変わってしまう。

くろかわ
くろかわ
実際には4本のカニ足の微調整で多少の角度は融通きくけど、距離はムリだ。可能な限りの精度を狙おう

大きくなってしまった画面を縮小することはできるけど、拡大することはできない。

くろかわ
くろかわ
 特に中華プロジェクターは、ズームできると書いてあるけどできない! 
えいが子
えいが子
商品説明にウソがいくつか混ざるけどそれでも商売を続ける鋼のメンタルやな…

離しておいて、縮小すれば良いと考えるのはもったいない。なるべく100%無調整でいける距離に正確に設置しよう。

同じ画面サイズに投影するにしても、距離が近いほうが明るくピントの精度も高いからだ。

このピン固定は、想像以上に難しい。

天井を見上げての作業で首が痛くなるし、重力に逆らって10円玉などで押し込むのはかなりのテクがいる。

ぼくは計15回ぐらいピンを床に落とし、20分くらいかけて4ヶ所固定できた。

もし、しっかりとした脚立などを持っているなら十分な高さで作業しよう。

ぼくみたいに小さな椅子の上でギリギリ届くような不安定な作業だと悲惨なことになる。

この天井金具の4点ピン止めさえ無事に完了すればもう90%完成したようなものだ。

この作業の重要度に比べれば、プロジェクターと金具の固定などあとは適当でいい。

えいが子
えいが子
おいおい、ちゃんと解説しろよ…手抜きはあかん!

このゴム足をマイナスドライバーでほじくるとはずれる。けっこう硬いよ。

4隅全部外したところ。ゴム足は捨てないで保管しておこう。(なんとなくw)

はい!失敗…金具に対してプロジェクターがコンパクト過ぎて4点で固定できない(泣)

おっ!、真ん中の超短い金具が使えるかも…付属品を探すといろいろある。

フロントに超短い金具をつけて、リアは長い金具を引き抜いて上の図のように固定できた。

このように工夫すればたいがいのプロジェクターはいけると思う。

この唯一の可動部はワッシャーを使った。

こういうイメージだけど、実はこれ間違い。
延長ポールは上の方が一回り太いのが正。

軽量プロジェクターの天吊りでホームシアターが快適になる!

というわけで、このように天吊りすると、生活レベルの高さに置かれていたプロジェクターが頭上に移動したことでプロジェクターの存在を忘れる。

これは大きなメリットだよ。

最近のプロジェクターはコンパクトになってきたとはいえ、テーブルの上などに置いてあるのは邪魔に感じる。

HDMIケーブルと電源ケーブルも同じく邪魔になる。

これらを全て頭上の空間に移動させると、想像以上に快適になる。

えいが子
えいが子
庶民のくせに結構クールなのがウケるw
くろかわ
くろかわ
頭の影が映り込んだりしないのもポイント。あと設置環境や機種にもよるけどファンの音も気にならなくなる場合も多い

今回の予算は2000円〜とお手軽だし、ピンで留める施工なので、現状復帰もしやすい。

プロジェクターを導入したものの、なんとなく使い勝手に不満がある人は、ぜひ軽量プロジェクターの設置にチャレンジしてみてほしい(^^)

※この記事の耐荷重や構造計算は素人考えです、あくまでも自己責任で判断し、楽しまれて下さい。