とにかく高評価のZEN-DAC V2。
果たして2万円クラスのUSB-DACとして最高の逸品なのか?
うーん気になるところだ(^^)/
今回はぼくのお気に入りのFOSTEXのHP-A3と、
「どっちがぼくにとってのいい音なのか?」
勝負させてみたい。
ZEN-DAC V2はみんながいいと言うので、よくわからないままポチったのだけど、この結果は文章で伝えなければいけないなぁと思った。
そもそもぼくは庶民のオーディオを研究してるので、USB-DACに2万円なんて目ん玉が飛び出る価格ではあるんだけど、その端正な音を手に入れる対価としては超コスパなのかもしれない。
1万円以下のDACを買っても結局欲が出てまた買い直すよね?
だからもしかしたら、庶民にこそおススメなのかもと思ってしまう。
さらにこのデザイン…ぼくなんか普段は値段と性能をにらめっこしてるからこんなにイケてるオーディオ機器初めて買ったよ。
目次
ZEN-DACの4つの接続方法、スピーカーで聞くなら背面4.4mmバランス出力がお気に入り
まず、ZEN-DACには上記のように4つの出力があるんだ。
ぼくはヘッドフォンは使わない、専らアンプに接続してスピーカーで聴くスタイルのぼくの好みはこんな感じ(^^)/
⭐背面4.4mmバランス出力◎
⭐背面RCAライン出力△
⭐前面ヘッドフォン6.3mm〇
⭐前面バランス4.4mm △
まず、背面の4.4mmバランス出力が4種類聞き比べて、いちばん高音質に感じた。
ただ、普通は4.4mmバランス出力→アンプのRCAに変換するケーブルなんて持ってないじゃん?
もちろん付属品としてついてくるわけじゃない。
このあたりはバランスケーブルのレビューなどを比較検討しながら選ぶのを楽しもう。
安いものではないから無理にバランスケーブルを買う必要はないけど、ぼくは好みの音になったので良かったと思っているよ。
中華アンプのSA-98EだとSNも良く鳴る、しかし、ホームシアターのAVアンプのアナログRCAだとノイズが出やすいのでバランスで使う場合は接続アンプの相性もあるようだね。
詳しい人はトライしてみてほしい。
ここで、みんな疑問に思うのが、背面のバランス出力横にあるノッチだ。
これは背面出力のボリュームを固定にするか?ヘッドフォン出力のボリュームツマミで可変にするか?というもので「VARIABLE」(可変)と「FIXED」(固定)が選べる。
これは接続先の環境によって選べばいいけど、ぼくの場合だと「VARIABLE」で使っている。
4.4mmバランス出力の「FIXED」はかなりのハイボルテージプリアウトという感じでアンプに出力されるので、アンプのボリュームがほとんど上げられないところで大音量になっちゃう。
SA-98Eだとボリュームが7時から8時の位置で最適音量なんだけどそれはまだギャングエラーがでるポイントだったりする。
そこで「VARIABLE」側にして、SA-98Eのボリュームを8時から9時ぐらいの間で綺麗に鳴るところで固定、音量調節は質感の良いZEN-DACのヘッドフォンボリュームツマミを使って音楽を楽しんでいるよ。
これだとどちらも増幅の美味しいところを使えてSNの高い音がでる気がする。
次にほぼ同じくらい高音質に感じたのが、6.3mmヘッドフォン出力から3.5mmミニプラグ→RCA変換して、アンプに接続した音。
こちらのほうが700円~と変換ケーブルは安いから、コストを抑えたい人にはオススメ。これで十分だよ👇️
まずはこの6.3mmヘッドフォン出力からの接続で十分にZEN-DACの音の良さはわかる。
前面の4.4mmヘッドフォンのバランス出力は背面とどう違うのかと思って試してみた。一聴しただけだとあれっ!背面と同じ?と思ったがよーく聴くとノイズっぽい。歪みっぽい。ヘッドフォンでの評価は不明だけど、アンプ接続では背面を使った方が透明な音が出たよ。
いちばん無感動だったのがRCA接続。これならZEN-DACじゃなくていいかもと思ってしまった。
付属する接続ケーブルはRCAのみだから、いきなり音を出すのはこれになる人も多いだろうけどね。
これは個人的な感想だから、システムによっては違う結果になるかもしれない。
とにかくZEN-DACは背面の4.4mmバランス出力で勝負する!
今回の比較勝負で使うアンプは、中華デジアンSA-98E。
これけっこう隠れた名機でぼくは2台持っている。詳しくはレビューを読んでほしい。
たまに、ホームシアターのサブウーファーを鳴らすのに使っているほどのパワーを秘めたアンプだ。
とにかく素直に音を増幅してくれる頼もしい奴だ(^^)/
ZEN-DAC V2 と HP-A3はどちらが高音質なのか?
これだけ業界全体で評価を爆上げしている絶対王者ZEN-DAC。
やる前から勝負がついているような気はするが、FOSTEX信者のぼくには、もれなく強力なブラシーボ効果が付いてくるHP-A3も結構いい勝負すると思うんだけどw 主に24bit/96khz配信楽曲のビットパーフェクト勝負だ。
ここでチャレンジャーHP-A3のスペックが気になる人は👇を覗いてくれ
こちらもRCAライン出力ではなく、高音質なヘッドフォン出力からSA-98Eに繋いで鳴らしてみた。
で…
⭐結論からいうと聴覚上大きな差はない。
どちらも間違いなくいい音。しかし、一般的にはZEN-DACの方がいい音と感じる人が多いかもしれない。
ZEN-DACはクリアで高解像度の音。
しかし、一つ気になったのは無音時に少しノイズっぽいところ、音楽再生時にはわからないレベルなんだけど無音の時に微妙に感じる。
ぼくの電源環境も良くないのかもしれないけど、いくつかのAmazonレビューでもちらほら見かける。
音が出れば綺麗なんだけど、先入観でちょっとそれが悪さしてるんじゃないか…と神経質な人はよく調べてみるのもいいかもね。
HP-A3は粒の細かさはやや劣るものの、長時間聴いても、聴き疲れない音楽性のある音という印象を感じた。
あとジャズの名盤、テイクファイブの途中、左奥のほうからドラムがドゥン!と鳴るようなシーンではHP-A3のほうがやや野太いサウンドがでていた。
ぼくはHP-A3はカーオーディオで使ってきたんだけど、今回の検証の結果、やはりドライブの時に鳴らすのには最適な1台だと確認できた。
逆にPCでしっかりステレオをセッティングしてハイレゾを聞き込むなら、ZEN-DACだろう。
まさに現代のハイレゾサウンドを代表するような繊細な音がでて楽しい。ZEN-DACはデザインもクールで所有する喜びもあるね。
インテリアにもばっちり(^^)/
今、USB-DACを持っていなくて、ZEN-DACのデザインが気に入った人には長~く付き合える1台として強くおススメできる(^^)/
逆に、人気はありそうだけど…このラウンドしたデザインが嫌!
という人や、音を気に入って愛用している同クラスのUSB-DACを既に持っているなら、それ以上の音質向上を期待してZEN-DACを買うのはあまりおススメしない。
ZEN-DAC買おうか迷ってる人は、欠点も気になるだろうから、ぼくが書いてる「ダメなことしか書いちゃいけないレビュー」も読んでみて。
ZEN-DAC V2の入力信号で変化するLEDの色の仕組みがよくわからない…
これはWeb上でもけっこう話題になっている。正直ぼくの使用環境だと、DSDだ!MQAだ!って言われても再生できないから詳しいことはわからん!
だからPCMの2色しか見たことない。
因みにandroidスマホでファイルを変えて再生すると…
こんな感じ👇黄⇒白⇒黄と変化してるの分かる?
PCだとWindows10のサウンドの設定で、サンプリングレートを切り替えるとタイムリーに色が変化するから、確認するには便利だよ。
あと旧モデルとV2ではLEDの発光パターンが少し違うようなので、参照する資料には注意してほしい。(同じだったらごめんなさい)
今はいろいろ勉強中なので詳しくわかったら追記する。
ZEN-DACを楽しむのにひとつ不都合をあげると、付属してくるUSB3.0の青いケーブル。
これがかなり短い(50㎝)のに加えて、硬い素材で思ったより曲がらないから、デスクトップ用途でも、好きなところに設置できないよ。
ここは変に純正にこだわらず、少し長いケーブル(0.9m)をAmazonで買って好きなところに配置できるようになったよ。
付属の青ケーブルで予定の場所に設置できる人ってほとんどいないと思うので、とりあえず音出し確認用ぐらいに考えておこう。
ZEN-DACの旧モデルとV2モデルの違いについて
V2モデルが2021年6月~のデリバリーということで
今回届いたのはたまたまV2モデルだった。
旧モデルとの違いがチップ性能とMQAフルデコードということだけど、ぼくの環境ではぶっちゃけ同じ音が鳴るから関係ない。
MQAと言われても、日本では使われてないコーデックだからあんまり気にしなくてOK。
まあ、でもなんとなく凄い感じがビシビシ伝わってくるよw
因みに最近話題のVRにZEN-DACを接続して高音質再生した記事はコチラ⇒