お店や、ちょっとしたイベントスペースなどでステレオで音楽を流している人は多いと思うんだ。
アンプ壊れたら嫌だし
普通は簡単にやるならLRのステレオで配置するよね。つまりスピーカーは2個。
でも、2個じゃ空間に対して音の密度や広がりが足りないなぁ…やっぱり4個鳴らしたいと思った時に、
アンプ1台しかないから、もしくは接続がよくわからないからという理由で、2個にとどめているというのが正直なところだろう。
今回は一般的な中華デジタルアンプ(2chアンプ)でスピーカーを4個鳴らす方法を、画像で紹介するからしっかり見てほしい。
この通りやると、現在2CHステレオで鳴らしている店舗や、小さなイベントスペースでもコスパよく満足感のある音響になるよ。
メーカーもこのような接続を積極的に推奨しているわけじゃない…、実際にやってる人はけっこういるんだけど、少し邪道な感じは否めない。
例えばユーザーがめちゃくちゃな接続をして、アンプが破損したときに責任問題になったら面倒だから、Web上でもほとんど情報がないんだよ。
1台のアンプで4つのスピーカーを並列(パラレル)に接続して鳴らす方法
接続機器の⚠️注意事項は後回しにして、接続から。
ぼくの部屋の天井と、パソコンデスク上の計4個のスピーカー(a.b.c.d)を2chアンプで鳴らしてみるよ。
まずアンプへの接続は、Rchに右側に配置したい2個のスピーカー(aとcとする)を繋ぐよ。
🌟スピーカーaの+と、スピーカーcの+を束ねてRchの+に接続
🌟スピーカーaの-と、スピーカーcの-を束ねてRchの-に接続
こんな感じで4本接続。次に左側に配置したbとdのスピーカーも同様にLchに接続すればOK。
しかしこの写真、ヒゲが出てショートしやすいし、やってみるとけっこう外れやすい。
中華デジタルアンプはスピーカー端子の間隔が狭いものが主流。
バナナプラグ対応のものだとやりにくい。
下の写真はスピーカーのものだけど、アンプも構造は一緒。
どちらでもいいけど、プッシュ式のアンプのほうが、単純に2本づつ差し込むだけだから接続しやすいかもね。
バナナプラグ対応のアンプを使っている人には、Amazonベーシックのバナナプラグがオススメ。
これだと2本のケーブルを工具なども不要で、手軽で確実に取り付けができるんだ。
このように接続は簡単。
次に多くの人が心配すること、アンプやスピーカーが壊れないか?どんなアンプとスピーカーを組み合わせればよいか?について説明するね。
1台のアンプで4つのスピーカーを並列(パラレル)に接続して鳴らす機材選び
とにかくこれが基本。これを守ればアンプを壊すことの方が難しい。
というか、ほぼ全てのアンプは4Ωまで対応だし、小型のスピーカーは8Ωか6Ωが多い、4Ωもたまにあるけど。
車用のスピーカーを流用しようとすると、ほとんど4Ω製品だから注意してくれ。
だからみんながたまたま自分のやろうとしてる機器を調べたら、上の条件とぴったりということも多いんじゃないかな?
Web上には、「最悪の場合アンプが壊れる」という注意書きを見かけるけど、実際に通常使用の範囲で、スピーカーやアンプを電気の流れで壊すのは大変というか…なかなか壊れない。
とにかく、ぼくのサイトは庶民のための音響サイトだから、壊れても諦めのつく1万円以下のものをみんなは使ってるだろうという憶測で解説してるから、高級機はやめてよw責任とれないからね。
まず、アンプ!Amazonで買える1万円以下のものでいい。
👆例えばこれなんかぼくのものと似たような性能で6000円くらい。
4ΩもOK(^^)/
スピーカーケーブルは10m×2本で1100円ぐらいと安い!これがぼくのおススメ。
これを2セット買えば、小型のスペースなら、4chぶんまかなえるはずだよ。
可能ならスピーカーは4個同じものを使うのが理想だね。
あとは4個のスピーカーの配置もかなり重要、いろいろ試して好みの音になるように調整しよう。
パラレル(並列)接続で店舗音響の音質は?
AVアンプだと自動的に調整してくれる機能があるけど、今回はシンプルに低コストでBGMを鳴らすのが主旨だから、4個のスピーカーの音量や距離を機械的に補正することはできない。
いちばん音の印象に作用するのは、「1台のアンプにスピーカー4本突っ込んで無理やり再生してるなぁ…」という自分だけの罪悪感みたいなものかもしれない。
つまりブラシーボ的なやつw
設置した本人以外は気がつく人はいないレベルじゃないかな?
但し、音にキレがないというか、パンチのない感じはわかる人もいるかもしれない。
スピーカーの制動力がやや落ちる。
スピーカーは弾く力と止める力が両方必要なんだけど、ダンピングファクターが理論的に下がるので、クラブミュージックみたいなのは向かない。
少しペチャッとした中低音域になりやすく、心地よいビートを感じるとかは不向きだ。
低音域の弾力性がないというか、これもぼくのブラシーボなのかもしれんけど…そう思って聴き比べると弱い気もするのよ。
あくまでもBGM用として割り切って使うのがいいよ。
その他にも、「4個スピーカー置いたらどうだろう?」と気軽に実験してみたい人にも最適。
その上で「いいじゃん!4スピーカーにしたい!」となれば本格的にアンプ導入するまでの繋ぎとしても使える。
もちろん、「これで十分」と思えばずーっと並列で使ってもいいしね。
因みにぼくの中華デジアンはこの接続でほぼ発熱などはない。
心配な人は最初、少し観察しながら使うと精神的にいい。
安価な中華デジアンと、ハードオフとかで、ペアで3000円ぐらいの8Ωスピーカーとか、5.1chサラウンドシステムのスピーカーだけで販売されているものなんか上手くいくと5個同じ8Ωスピーカーがセットで5,000円ぐらいで買えることもあるよ。
とにかくスピーカーの置き方、いろいろ楽しみながら研究してみよう。けっこう変わるよ。
あと音源大切。全体のシステムはチープでも最近のAmazonミュージック等の配信のHD~ハイレゾを再生すると手軽にいい音が出せるよ。