まずビートセイバーのような音ゲー、音にシビアなゲームのBluetooth遅延に妥協をしたくない!という人はこれ読んでくれ。
クエスト2でゲームをやると、例えばビートセイバーではSBCやAACのBluetoothコーデックはきつい。音ズレが発生し面白さが半減する。
Bluetoothコーデックの中でも低遅延と言われるaptx、aptx-HDでもやや違和感がある。特にいつも遊ぶ曲だとほとんどの人は気が付くと思う。
「あっ、なんか気持ちよくない…」
音ゲーの遅延だけにフォーカスした場合、コーデックとしてはaptx-LLに対応している製品が望ましいというかほぼ一択と感じる。
aptx-LLなら多くの人は気がつかないレベルで低遅延。
正確な情報源は不明だが、人間が感知できる音の速度差以内にギリギリ収まる遅延といわれているそうだ。
手順は以下↓
①クエスト2のタイプCポートにBT-W3を挿す👇
②aptx-LL対応のBluetoothトランスミッターやイヤホン等と接続👇
以上でワイヤレスなのに高音質+遅延のほぼない夢のイヤホン爆誕となる。
目次
Creative BT-W3はドライバ不要のオーディオインターフェース
Creative BT-W3って何?と疑問に思われるかもしれないので簡単に説明するね。
対応機器を選ばない、Bluetooth送信専用機だ。
Creative BT-W3をPC等に接続すると、オーディオインターフェースとして認識される。
USB-DACなんかと同じ扱い。
個別にドライバをインストールするなどの面倒な手順がいらないから、ドライバが上手くインストールできずに使えないというトラブルがない。
このように対応機器がけっこう幅広いBT-W3は、遅延が気になるBluetoothユーザーの強い味方だよ。
Creative BT-W3でaptxのコーデック切替機能が超便利!
上の写真をみてほしい。BT-W3は先端のボタンを押す毎にaptxLL⇒aptx-HD⇒aptx⇒SBCと切り替わる。
これは受信側が完全に対応している場合だ。
ぼくが愛用してるBluetoothトランスミッターはBT-W3の全てのコーデックに加えて、オキュラスクエスト2とはAACでも接続できるので音質や遅延の比較はわかりやすい。
今買うなら、全く同じモデルはないけど…この辺りかな…
拡張性や今後も長く使うことを考えると、光出力を備えたモデルを選ぼう。そうすれば好みのオーディオと接続できる。
ビートセイバーのオーディオレイテンシー機能の使い方。微調整でaptx-LLをドンピシャに合わせよう!
この記事にたどり着いた人は経験あると思うけど、ビートセイバーなどのリズムゲームは予想以上にタイミングがシビアなんだよね。
だから、aptx-LLで接続してビートセイバーをやってみると、「理論上はぼくみたいなリズム音痴にわかるはずはない、大丈夫!有線と一緒で遅延は起きていない!」と言い聞かせながらも、ヘッドセット内蔵スピーカーでプレイしたときの、ドンピシャタイミングの気持ちよさに及ばない気がしてしまう。
今回ぼくの家のセッティングだけど参考になればと思って…
オーディオレイテンシーの基準値は90m/sとなっている。おそらくヘッドセット内蔵オーディオの最適値。
オーディオレイテンシー機能をONにするとこの90m/sから数値を増減させることができる。
基本的に、音が遅れていると感じたら補正値を大きく、音が早いと感じたら補正値を小さくコントロールする。
SBC:調整範囲外
AAC:調整範囲外
aptx・aptx-HD:295m/s
aptx-LL:160m/s
ビートセイバーで遅延なく気持ち良く楽しもうと思ったらaptx-LLでもまだズレる。
上のようにオーディオレイテンシー機能で160m/sの補正をかけて完璧といったところ。
VRの世界にはビートセイバーをはじめとして、多くのリズムゲームが存在する。
それらを完全一致で楽しもうとしたら、それぞれに遅延をコントロールする機能が実装されてないと難しい。
aptx-LLというだけでは不十分で遅延の調整機能を併せてはじめて、遅延なしと言える。少し厳しい考えかもしれないけど、多くの人に情報として伝えるならシビアにいきたい。
実際「Kizuna AI – Touch the Beat!」をaptx-LL接続で友人にブラインドで遊ばせたところ、
「けっこうタイミングがズレてる!」と指摘があった。
このゲームは遅延調整はないようなので、不本意だけどこの記事で紹介した方法でもお役にたてない。
しかし、FPSと呼ばれるようなゲームに関しては全く遅延ないと言えるので安心して楽しんで欲しい。
最新Bluetoothオーディオコーデック、aptX Adaptiveの遅延は?
ここでワイヤレスイヤホンユーザーが手放しで喜べない問題がある。
例えばAmazonではこういう製品が人気になっている。
因みにこのイヤホンをBT-W3とペアリングすると、下位互換のaptx接続になると思われる。当然aptx-LLに比べ遅延は少し大きくなる。
aptX Adaptiveの送信側の機器の噂は聞いたことないし、普及するとしてもまだまだ先になりそうだしね。
aptxが新規格「Adaptive」に移行してるため、下位互換のないaptxLL対応イヤホン製品をメーカーが出したがらない。
Adaptiveの速度性能については、 aptx以上 aptx-LL未満という性能。
つまり、 aptx-LL というスピード命の超スパルタンな仕様は廃止にして、aptx-HDのハイレゾ相当の高音質と速さもほどほどに磨きをかけた使い易い仕様になるみたい。
今回の技は光入力を備えたオーディオシステムを持っているユーザーにも特に朗報だ。
BT-W3⇒Bluetoothレシーバー⇒アンプとフルデジタルで伝送すれば、愛用してるアンプのDAC性能が活かせるからね。
ワイヤレス+低遅延+高音質というのは、オーディオ遊びをしていると意外と叶わないことに気がつく。
その実現に1万円近くかかるけど、これらの機器は今後VRヘッドセットが進化しても数年は十分に使えるのではないかと思っている。
だから今なら買えるaptx-LL対応製品を所有してリンクできるようにしておくと、「爆速Bluetooth環境はキミのものだぞ!」(ファミコン芸人フジタの口調で)