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【STR-AN1000】SPKリロケーション/ファントムSBの7.1.2ch効果はあるのか検証してみた

STR-AN1000のウリはなんといっても360SSM。その次に惹かれるのがSPKリロケーション/ファントムSBの機能だよね(^^)

仮想とはいえ、7chAVアンプの天井配置の限界である5.1.2ch⇒7.1.2chのサラウンドバック追加効果はどの程度感じることができるのか?検証してみたよ。

動画でも見れます↓

SPKリロケーションとファントムサラウンドバックの設定の効果は?

ぼくはこのファントムサラウンドバックという機能を使って、5.1.2chのスピーカー構成はそのままで、あたかも7.1.2chに迫る音場が再生されると期待してソニーのSTR-AN1000を購入したのよ。

通常7チャンネルアンプだと7.1.2以上のリアルサラウンドは実現しないから、DENONのX3800Hなどのリアル多チャンネルアンプと迷うわけだ。

実際にAN1000の取説をよーく読み込んでみると…以下の記載がある↓


【[スピーカー設定]メニューの[SPKリロケーション/ファントムSB]を[タイプA]または[タイプB]に
設定すると、聴感上、最大で7.1.2チャンネル相当のサラウンド効果が楽しめます。
[SPKリロケーション/ファントムSB]の設定を行う場合は、その前に自動音場補正(37 ページ)を行う必要があります】

※ソニー公式取り扱い説明書を原文のまま引用

えいが子
えいが子
聴感上…相当…、やや逃げ場を残した物言いやな
くろかわ
くろかわ
さらに、実際の設定画面で機能オフの説明が興味深い

↑の設定画面の文言をよーく読むと、【5.1chの各スピーカーを理想的な位置に置けない場合に使う機能です】とされている…。
つまり、5.1chのスピーカー配置(サラウンドのつながり)を最適化することが主な目的で、ファントムサラウンドバック生成は補助的な意味合いのように感じる。

くろかわ
くろかわ
5.1.2ではなく、7.1のスピーカー構成の場合もSPKリロケーション/ファントムSBは機能するから…リアルにサラウンドバック置いているのだからもはやリロケーションのみの動作っぽい

お勉強はここまで!実際に何日も切り替えて試したのだけれど、なかなか結論が出せないでいる。

仮想SRBオフとタイプAとタイプBの切り替えを毎日、いろんな映画でやり続けた感想は…

くろかわ
くろかわ
ぼくにはほとんど差が分からなかった
えいが子
えいが子
それが、あんたの精一杯ならしゃーないw

ファントムサラウンドバックのタイプAとタイプB、そしてオフ。

この3つの切り替えの違いはぼくには明確に聞き取れなかったのだ。ショック!(泣)

メインはあくまでSPKリロケーション?ファントムサラウンドバックの効果は限定的

つまり、ぼくみたいに部屋やスピーカーのグレードはともかく、わりとセオリー通り5.1ch配置できている環境の人にはオフもありなのでは?という感じ。

よくありがちな何でもメーカー推奨の機能を思考停止でオンにしておけば間違いないというのもよくわかる。

しかし、ある程度こだわってスピーカーを配置できてる人はぜひオフも試してみてほしいのよ。

先ほど、差が僅かすぎてわからないと言ったけど、実際に聴き比べてみると、ブラシーボかもわかんないけど、オフは鮮度を、オンは繋がりを優先しているような気がちょっとする。

えいが子
えいが子
あかん…言葉に勢いがないw

タイプAでもBでも、仮想SRBをオンにすると後方の音場が広がる感じは特に感じず、やや実在感や音の鮮明さはが薄まる感じがする。

そのかわり、表現がややマイルドになった分、スムーズにつながる音場が形成されているような気もする。
映画のワンシーン、 後方から呼びかけられる場面を再生したけど、とくに7.1chのような距離感を感じることはなかった。どちらでもほぼ同じ音が聞こえたという結果。

くろかわ
くろかわ
リアル7.1と繋ぎ換えて聴き比べてみたけど、包囲感や残響などで7chが勝るね、あくまでも5chのエフェクトという感じ
えいが子
えいが子
7.1.2ch相当にはかんじなかったか…過度な期待は禁物やな

仮想サラウンドバックが弱いなら、リアル7.1chも試してみよう

というわけで、SPKリロケーション仮想SRBなのだけど、今はオフで使っているよ。(コロコロかわる可能性あり)

①後方レイアウトに余裕がない環境の方


SONYのSTR-AN1000で5.1.2ch構成、360SSMをオン、仮想SRBには過度に期待せず、セオリー通りスピーカーを配置して仮想SRBのオン、オフを先入観なしで試して好きなほうを選択ことをオススメするよ。

元々の5.1chスピーカー配置がセオリーからかなりズレた環境の方の場合はオン有効かもしれない。

②後方レイアウトに余裕があり、リアルサラウンドバックを配置できる環境の方

ぼくの感じだと、ファントムサラウンドバックはリアルスピーカーの5.1⇒7.1の効果には遠く及ばない。

そこでしっかりサラウンドバックスピーカーを配置して7.1ch、スピーカーバーチャライザーオンで7.1.2相当を狙うほうがサラウンド音響としては上質に感じている。

因みにぼくの今のAN1000のセッティングは7.1、スピーカーバーチャライザーオン、360SSMオフ(お好みですが、7.1のときはオフにしてます)、SPKリロケーション/ファントムSBオフとなっています

というわけで今回のテーマSPKリロケーション/ファントムSBの効果は、サラウンドバックスピーカーが一組増える機能ではない。しかし、サラウンドのつながりを少しだけ滑らかにする効果はぼくの耳でも感じられた。逆にスピーカー解像度やグレード、配置が理想的な場合は、音の鮮度、明瞭度とトレードオフの関係になるから自信のある人はオフも試してみよう(^^)


また今後意見がかわってしまったらお許し下さいませ(^^)