音響レビュー

この世界の片隅にサラウンド音響レビュー!

2016年製作/126分/日本/監督 片渕須直/原作 こうの史代

出典:映画.com

*2021年4月ドルビーデジタルプラス5.1ch(Netflix)
5.1.2chドルビーサラウンドモードで視聴

このジャンルの映画でサラウンド?音響?と感じる人もいると思う。

映画館で公開された作品だから5.1chで作られてるけど、「まぁテレビの内蔵スピーカーでいいでしょ。この映画の魅力ってそこじゃない感」みたいなのあるね。

しかしながら、この世界の片隅にのふんわりしたタッチの画と、たまに聞こえるリアルな音のギャップにすっかりやられてしまったのだ。

この世界の片隅に のサラウンド音響は3.8

出典:ネットフリックス「この世界の片隅に」
えいが子
えいが子
この映画の一押しサラウンドシーン発表!
くろかわ
くろかわ
田舎道で1 機の爆撃機が頭上を飛んでいくシーン

あわせて、機影も通過していくんだけど、ほんとに頭上をけっこうな高さで飛んでいく爆撃機の音が恐ろしい。

通常の5.1chだとそこまで高さ表現ってできないじゃん、

映画では定番のシーン。後ろから飛行機が飛んできて、前方に飛んで消えていく場合、けっこう頭上をかすめるように聞こえることが多い。

つまり音場が低いんだよね。音が上がらない。

ところが、この世界の片隅にの空襲シーンをドルビーサラウンド5.1.2chで聴くと、かなり高さのあるドーム型の北半球を感じられる。

これはなかなか体験できないレベルだよ。しかもこの映画はほとんどの人はステレオで鑑賞するような気がする。

だからまさかそこまで高さ表現が優れている音が含まれているとは気がつかないだろうね。

そもそも製作者すら意図してない音響になってるわけだからね。

この偶然たまたま良かったサラウンドもドルビーサラウンドの楽しみのひとつだと言える。

音響趣味でいろんな映画みてるから、それこそ何百という数の飛行機やヘリコプターが頭上を飛ぶ音を聴いてきた。

しかし、この感じの戦争音響は、ある意味1番怖い!

しかも、並みのドルビーアトモス作品より音がしっかり定位して移動感もある。

ドルビーアトモスはトップスピーカーが大きく常に鳴ることはない。雰囲気を添えるという自然な感じなのよ。

しかし、ドルビーサラウンドの場合のトップスピーカーは必要なら積極的にメインで鳴るからダイレクトに上から音がするシーンは、上手くハマるとアトモスを越える体験になってしまうことがある。

上空でバチバチと火薬が発火するような音がスピーカーから出てるのがわかるのは賛否わかれるが、それがマッチする場面もある。

普段から、全ての5.1ch映画はドルビーサラウンドモードが最高といい続けてきたのだけど、このシーンはまさに世の中の人に「この映画5.1chなのに何でこんなにリアルに上から音が降ってくるの?」と言わせる力がある。

結論からいうと、天井のトップスピーカーから音がホントにでてるからなんだけど…

ドルビーサラウンドという機能は、入力された音声をいろいろ演算して、アップミックスして、トップスピーカーからも最適な音を出す。その表現のセンスが素晴らしいのよ。

それがこの世界の片隅にの空爆シーンではいかんなく発揮されてる。

えいが子
えいが子
さっきからドルビーサラウンドって何よ?
くろかわ
くろかわ
詳しくは記事の最後にリンク貼ってるから読んでくれ!2021年~のホームシアターには必須だと思う

もちろん機械だから、間違えて上から聞こえる音以外も強く出力しちゃうときもあるんだけど、それにしてもこの映画との相性はバツグンだ。

まるで手練れの音響技師が天井に潜んで音を操っているかのようだ。

くろかわ
くろかわ
焼夷弾など降ってくる音も妙に怖い、この画でこの音はヤバい…
えいが子
えいが子
笑顔で本気で殴ってくる友達みたいな怖さだね…

これはサラウンド音響なのか?と言われると微妙なんだけど、画がほっこり系なのに妙にリアルな音響が恐ろしさを倍増させている作品。

普段アトモス音響全開のアクション映画ばかりみているサラウンドファンの人にもぜひ見てほしい。

ちなみに、ついでだから飛行機の音が好きな映画を挙げると、バリーシールというトム・クルーズの映画があるんだけど、こちらも飛行機の音が素晴らしくリアル。

正統派の最近のハリウッド映画のクオリティでブーン!と飛び去る音が鮮烈だ。

話はそれたが、

やはり人の心に深く印象を残すなら、何事も陰影や、ギャップみたいなのは大事だね~。

この世界の片隅には、前半ずーっと退屈な生活音できて、後半から鮮烈な戦争音響というギャップが深く心に突き刺さる映画だったよ。ぜひドルビーサラウンド環境で聴いてみて欲しいよ。

因みに、スマホやテレビでステレオで観ると退屈なのか?ということについて、

そんなことはない。ステレオでも立体感もあり、セリフボリュームの聞きやすさなど、かなり優秀な音で作られている。

リアルサラウンドと同じようにはいかないけど、この記事で書いたような雰囲気は楽しめると思うよ。

音響評価 3.8

この世界の片隅に の世間の作品評価は4.3

ぼくの評価は4.0

戦争という、ただでさえ心に響きやすい映画は世間のレビューが高くなる傾向があるのは否めない

そんなわけで、冷静に考えて4.0とした。

いい映画だと思うよ。必要以上に説明しすぎないところがいい。

どうだ!戦争ヤバいだろ?悲劇だろ?みたいにしつこくない。

たんたんと、庶民の質素な生活を送る主人公達。

もちろん悲劇も、不幸もたくさん訪れるんだけど、いちいち塞ぎこんだり、悲劇のヒロインになろうとしないのが好感がもてる。

いちおう人間臭いとこもあって、その瞬間は号泣したり、落ち込んだりするのよ。でも10分後には晩御飯の支度に取り掛かるといった受け入れる強さを持ち合わせている。

「何が起きても、とにかく四の五の言わず生活する」というメッセージを感じたよ。

やるべきことがある庶民の生活って有り難いし、強いのかもしれない。

同じヒロシマ原爆をテーマにした映画は「はだしのゲン」「火垂るの墓」などいろいろあるけど、 それらとは全く表現が違う。

これはこれで、なかなか心に響くものがあったよ。

嫌なラストではないからさ、今度観てみて。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
また、映画サラウンド音響レビューで会いましょう(^^)/
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VODはいろいろあるけど、サラウンド5.1ch配信が実用レベルなのは次の2社だけ!

ディズニープラスがサラウンド対応したら加入予定だけど…まだかなぁ🙄